指導者が語る合格指南

TOP > 指導者が語る合格指南 > 最難関プロジェクト責任者 池森 英雄

最難関プロジェクト責任者 池森 英雄 受験の王道、ここにあり。自分自身に競り勝て!

清風南海中合格170名、灘中連続合格の力

エリア長インタビューでのトップバッターとなります。よろしくお願いします。簡単に自己紹介をお願いできますか?

こちらこそ、よろしくお願いします。何だか緊張しますね(笑)。能開での指導歴は15年、ずっと泉州でやってきました。3年前からエリア長に就いています。教科は算数担当で、本部でも特訓系の教材の作成・編集もしています。それに、広報も兼ねています。

ずいぶん幅広くご活躍ですね(笑)。さて本題ですが、泉州エリアでは来年度入試に向けてどのようにお考えですか?

泉州地区での1番の人気校は、何と言っても清風南海中です。お陰さまで能開センターは、ここ何年も連続で合格者数トップの座をキープしています。昨年は129名の合格者、それが今年度は170名に伸びました。実は、今年度から近畿圏統一入試となり、清風南海中と昨年までの併願校・智辯和歌山中の日程が重なって、会員はどちらかを選ばなくてはならなくなりました。それで、思った以上に清風南海中へ受験者が集まったという事情もあります。
でも、まだまだ行けると私は思っています。志望する会員はできるだけ多く合格させてあげたいですね。自信はあります。過去22年の入試問題を1問1問まで研究し尽くしていますから。スキはありません。

ほう…。

もちろん、それ以上もねらっていきます。大阪星光中や西大和中・東大寺中、さらに灘中。それを望まれるご家庭も最近増えています(この間、灘中の不合格者はいません)。実際、灘中へは泉佐野校だけで3年連続して2〜3名の合格者を出しています。来年はさらに増加の見込みです。エリア目標としての清風南海中合格、そしてより上位レベル校の合格をも保証する、より良い進学指導体制を継続して作っていきたいと思っています。

「先輩に続け!」の伝統、「勉強はおもしろい!」という文化

すごいですね。その自信の秘密をお聞かせください。

いま言いました各中学の入試研究が前提ですが、泉州エリアは地域の皆様の支えで、多くの会員生の方々に通塾いただいております。特に泉佐野校では1学年あたり100名を数えまして、おのずからクラスの細分化が必要で、そのこともあってより各人の学力レベルに合ったきめ細やかな指導が実現されているということがあるのかなと思っています。
会員生が多いということは、難関・有名中を受験し合格していった先輩も多いということで、「先輩に続け!」といった伝統や文化があるようにも思います。
それから、たくましい子どもたちが能開センターに集まってきてくれているということもあります。小学5・6年生の知識欲はこちらが驚くばかりです。「難問の方が解くのがおもしろい」と彼ら彼女らは言います。「勉強」じゃないのですよ(笑)。これが、子どもの本来の姿なのではないかと思いますね。こんな姿を見せられると、私たちの方も「もっと伸ばしてやりたい、もっとサポートしてあげたい」と思うのは自然な気持ちでしょう。
ですから私たちは、その子がいま現在発揮できている力を「実力」とは考えません。もっとおもしろい、もっとレベルの高い、もっと難しい問題にチャレンジさせ、可能性としての「実力」を引き出そうといつも考えながら、指導しています。

近畿圏統一入試を勝ち抜く条件とは? 2年目はどうなる?

今年度から近畿圏統一入試が始まりましたが、入試はどのように変化しましたか?

「近畿圏統一入試」は私たちの業界にとっては“大事件”でしたね。入試日程の初日から第1志望校を受験、しかも数日間の短期決戦です。失敗できない受験となりました。しっかりとしたデータを十分に駆使・活用する必要とともに、進学指導に対する各塾の手腕が厳しく問われるようになったと言えます。1日目は○○中、2日目は○○中…、と併願作戦を立てるのですが、無謀なことはできません。合否50%ラインを中心とした予測が非常に重要です。
この中で私たち能開センターは、他ではマネできない豊富なデータに基づく的確かつ妥当な受験指導を行い、ほぼ成功したと私は思っています。能開には近畿圏全体の学校・受験データがありますからね。
2年目となる来年度に向けてですが、来年度の入試日程を見極める一方、今年度の傾向、つまり予測と異なる受験者数(競争倍率)の動きや合否ラインの変化などを精査・検討し直した上で、個人別の作戦を立てていきます。これを夏明け以降、保護者の方にご説明するとともに、会員一人ひとりの志望と綿密にすり合わせていきます。

2年目で気になる中学は?

気になるのはエリアでの受験生の人気も高い、四天王寺中と清教中の動きですね。四天王寺中はついに1日入試に踏み出しました。入試日は1月20日(土)となり、2次試験は発表されていません。恐らく2次は実施されないでしょう。そうなると、清風南海中の1次とぶつかることになります。そして智辯和歌山中の日程がどうなるか。この3校で優秀な女子を取り合うという情勢です。
四天王寺中は標準コースを廃止し、英数I・IIコースとして募集します。1日入試で受験しやすくなり、競争倍率は上昇するでしょう。私たちとしては、理系・医薬大進学に強い女子校として大いに期待しています。女子にとって受験機会が増えるよう、各中学の日程が組まれればいいなと思いますね。
清教中も2日間入試から1日入試に変わります。それに2次は併願者入試となり、これまでの専願重視から明確にシフトチェンジです。ご存知の「関学コース」を大学進学の最低保障にして、ぐんぐんレベルアップを進めていくようです。注目ですね。

風潮に流されず、自分自身に「競り勝つ」指導

最難関プロジェクト責任者 池森 英雄

エリアでの指導方針って、ありますか?

そうですね。あえて言えば「競り勝つ」指導でしょうか。サッカー・ワールドカップの日本チームではありませんが、誰にでも「絶対に負けられない戦い」があるって思うのですね。そういう気持ちでスキのない自分を作り、合否50%のバーをクリアしていく。まずは甘えを捨てて今の自分に厳しく向き合い、学力をしっかりと固めていくことが必要です。
それから、「当たり前」に忠実でなければならないと考えます。昨今、何事においても世の中のレベルが低下しているように思います。「学力低下」もその現れの1つではないでしょうか。そんな風潮に流され、低い水準に合わせていてはダメだと思います。子どもたちの間では、しんどいことはイヤ、嫌なことはしないということが当然のことのようになっていますね。「当たり前」はどちらでしょう。私たちの指導方針は「好き嫌いをさせない」です。第一、こんな考え方では社会に出てから通用しませんでしょう。
入試は時として微妙なものです。今年度の清風南海中がそうだったのですが、全科目とも問題自体が易しかったのですね。そうすると、どうなるか。合格点が上がり、不得意科目が1つでもあると、もうアウトです。
たとえば、算数が得意、国語は苦手とします。2科目の偏差値が10以上開けば、国語の勉強は身を入れてやっていないですね。勉強時間に偏りがあると思われます。すぐに是正を指導します。他人ではなく、自分自身に競り勝たなければならないということです。

ご家庭の役割は、「当たり前」作りと「見守って」いただくこと

ご家庭へのアドバイスがあれば…。

いまの話の続きでもありますが、「3科入試」が多くなっています。でも、「社会」は不要な勉強なのでしょうか。確かに入試では要らないかも知れません。しかし中学入学以降、また社会の仕組みを学ぶためにも必要な勉強です。「入試」と「お子様のための勉強」を混同してはいけないのではないでしょうか。
お子様に「しなくてはならないこと」を必ずさせ、「守らなくてはならないこと」をいつも守らせる。こういう「当たり前」を示すのが保護者の方々の役割だと思うのですね。安易に「嫌いな社会は勉強しなくていいよ」と言ってはダメだと思います。
また、勉強さえしていればいいということでもありません。「しなくてはならないこと」「守らなくてはならないこと」には、あいさつなど生活上のルールや社会でのルールがあります。保護者の方々には十分ご理解いただきたいなと思います。

なるほど。

昨年、こんなことがありました。あるお母様が「親の言うことをきかないので、先生から言ってやってほしい」とのご要望でした。これは、私たちに親の代わりをしろとおっしゃっているようなものです。申し上げたのですが、「勉強そのものではなく、お子様の受験や将来を、真剣に、いっしょになって考えてあげるのがお母様の大切な役割です。お子様の気持ちに寄り添う、言わば精神的な「見守り」をしてあげてください」と。時間の長さではありません。言葉の多さでもありません。その気になりさえすれば、お仕事をされていてもできることなのです。

能開の学び。それは受験を超えて、未来への意欲と学力を育む

子どもをもつ私には、なかなか耳が痛いお話ですね(笑)。

生意気を言って、すみません。
勉強そのものについては、一切私たちにお任せください。良かれと思われご家庭で教えていただいたりすれば、かえって能開での授業のとき、いい加減になってしまうのです。お子様が家でぼんやりしているように見えることもあるかと思います。それでも心配なさらないでください。勉強は能開で十分にやっていますから。家では必要に応じて気を抜いてかまわないのです。それが「わが家」ではないでしょうか。
子どもたちは、おそらくご家庭ではあまり見せない表情を能開の教室で見せてくれています。前にも述べましたが、本当は勉強が好きな子が多いのです。授業では、真剣に見入り、話に聞き入り、驚き、喜び、笑い、時には悔しがり泣きます。クラスの仲間たちとの競い合い、誰かの意見に感心し、また何かをきっかけに教室中がどよめく。互いに感化し合い、相互に刺激をやり取りする。良い仲間といっしょに学ぶことほど、子どもたちの刺激になることはありません。休憩時間には、子どもたち同士で教え合っていますよ。

すばらしいクラスのダイナミズムですね。私も入ってみたい気持ちになります。最後にエリア長として一言お願いします。

私は一人ひとりに「良い受験」をしてもらいたいと願っています。たとえばですが、泉佐野校の灘中受験者に不合格者はいませんし、出したくありません。入試は数日間だけの限られたチャンスです。わざわざ2日間を受験に費やし不合格だなんて、そんなもったいないことできませんよ(笑)。言うまでもなく、これはどの中学を受けようとも、どんな子に対しても同じです。私たちは必死で「良い受験」をしてもらいます。
「学問に王道なし」と言ったりしますが、能開には「受験の王道」があります。「当たり前」のことを「当たり前」にしていけばいいのです。そして「絶対に負けられない戦い」に競り勝っていくのです。
人間として最も成長する中学・高校時代を過ごし将来の夢を叶えるための「母校」選び。それが受験です。しかし私たちは子どもたちの未来のため、受験を超えて入学後も伸び続ける意欲と学力を培っているつもりです。これからの半年もがんばって、皆様のご信頼とご期待にお応えしたいと思います。

本日は長い時間、ありがとうございました。

(2006.08)

※このインタビューは、池森が泉州エリア責任者在任中に行われました。
文中での職位等は当時のままで記載していることをお断りしておきます。