指導者が語る合格指南

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天王寺校責任者 河野 嘉一 能開らしい生活・学力指導と家庭サポートで志望校合格を

 常にエース級指導者として第一線で活躍するほか、能開国語科の責任者も長年務めている。これまでに大阪、奈良などの近畿圏、さらには岡山での指導および責任者を歴任、近畿圏中学入試事情に精通している。
 長年の経験で培った的確な進学指導や学習生活アドバイスには定評があり、子どもの気持ちとその目線に立った細やかでていねいな指導が信条。豊富な指導経験に基づいた最適な助言は子どもばかりか保護者からの信頼も厚く、中学進学後もアドバイスを求め、教え子や保護者が河野のもとを訪れることも少なくない。こうした受験指導のノウハウを、新設天王寺校での指導に惜しみなく活かしていく。

教育講演会や体験授業など開校記念イベントが盛りだくさん

いよいよ、天王寺校がスタートですね。

 はい。大阪新展開構想の南拠点として、天王寺校が9月より開校しました。これで中央の上本町校と併せて、一応整ったわけです。
 新天王寺校では、9月4日から毎週、保護者の方々向けに「開校記念教育講演会」や「教育フォーラム」、それに「学力診断テスト」と「個別結果報告会」を、さらに9月下旬からお子さま対象のいろいろな「体験授業」を実施しております。学校および教育情報のご収集などとともに、まず一度、実際に天王寺校にお越し願い、校の様子と私はじめ校スタッフをご覧いただければとの思いからです。
 9月の「教育講演会」では、天王寺校がそのお膝元に位置する大阪星光学院と四天王寺の両中学、また西大和学園、清風南海、東大寺学園の各中学の校長先生あるいはご担当の先生方を天王寺校へお迎えし、お話しいただきました。おかげさまで大変ご好評を頂戴し、毎回ほぼ満席という状況です。
 「教育フォーラム」では能開のスタッフが合格ノウハウなどをご披露申し上げておりますが、10月は大阪星光学院、四天王寺、清風南海、各中学の入試分析とその合格戦略、また最難関中学合格へ向けて低学年での学習法などをお話しします。
 「体験授業」の算数では「数感を磨こう」、国語では「物語文の読み方」、「理科実験教室」として「音の伝わり方」「人体のふしぎ」などを、またこれらとは別に「開校記念特別体験授業」として能開ゼミを2週間、無料体験いただける企画なども予定しています。
 こういった開校イベントは12月まで続きますので、どうぞお気軽にお問い合わせくださればと思います。

私たち能開センターが天王寺に開校した理由は

盛りだくさんですね。大阪南拠点としての天王寺校の意義をお話しください。

 大阪の私立中学校の所在は、大阪城から南へ細長く延びる小高い上町台地に多く集中しているという地理的な特徴があります。その中央に上本町校、やや南に天王寺校という配置となります。上本町校周辺には、清風、上宮、明星、大阪女学院などの中学、天王寺校近辺には大阪星光学院、四天王寺などの中学がありますね。大阪の中学受験専門塾として、よりふさわしいロケーションにシフトできたと言えるでしょう。
 天王寺周辺自体は中学受験をめざされるご家庭が特別多いというわけではないでしょうが、天王寺はJR大阪環状線上の南の拠点駅で、そこから南へ紀州路線(阪和線)、東へ大和路線(関西本線)が延びています。また、近鉄南大阪線の始発駅である阿部野橋駅が隣接しています。したがって、天王寺にある塾は、一地区にお住まいの方が近隣の塾に通われるような「地元密着塾」の性格ではなく、多くの中から選んだ上で少しばかり遠くともわざわざそこまで足を運ばれる「広域集結塾」としての性格を強く持ちます。実際、これまで能開センター天王寺校へご訪問の保護者は、通塾あるいは塾体験の経験があり、学力レベルも相当高いお子さまをおもちの方々ばかりですね。
 すでに他塾が数多く集まっている天王寺になぜ開校するのか――、その理由もここにあります。私は、現在通塾されているところに満足されているご家庭ばかりではないと考えます。誤解のないように申し上げておきますが、他塾を批判するつもりでは決してありません。そうではなくて、中学受験のやり方、そして合格の仕方にはそれぞれの方針、やり方があるということです。
 中学受験が大学受験などと違うのは、子どもが自我の確立前であり、そういう意味で「本人の受験」以上に「ご家庭の受験」であるということです。つまり、勉強し受験するのはお子さまですが、どの塾を選びどういう受験をさせるかはご家庭が決めておられますよね。そして、その受験のやり方が万一ご家庭の思いと異なると、合否にかかわらず、結果として不幸な受験となってしまいかねません。詳しくはこれから申し上げたいと思いますが、私たちは子どもたちに「能開らしい受験」「能開らしい合格」をさせたいと考えます。そしてこれに賛同していただけるご家庭が多く存在すると私たちは確信しています。それがここ天王寺に能開センターを開校いたしました理由なのです。

健全な小学生生活で志望校合格、進学後も伸びる子に

わかりました。では、その能開の指導・受験方針をお聞かせください。

 私たちの問題意識としてまず申し上げたいのは、合格さえすればそれで良いのだろうか、ということです。何のための受験、何のための合格なのかということをよくよく考えてみる必要があるのではないかと思うのですよ。
 言うまでもなく、受験・合格は「その後」、すなわち「進学後」のためです。私たちは中学高校の先生方ともよくお話をするのですが、受験で燃え尽きてしまって勉学への意欲を失っている子や、人に教えてもらうことに慣れすぎて自分では勉強できない子がいてご苦労されているというようなことをしばしばお聞きします。
 能開センターでは、創業以来、「自分で考え自学自習できる子の育成」「子どもらしさを失わない受験」「中学進学後に伸びる学び」「燃え尽きない受験」などを指導の柱として標榜して参りました。今こそまさにこういう哲学が求められている、私たちはそう感じています。そしてこれは私たちの独りよがりではなく、多くのご家庭の思いでもあると思うのです。実際、そういうご家庭の支えによって、私たち能開センターはここまでやって参りました。
 私は能開センター天王寺校の責任者として、お子さまの人間力を含めた能力を本当に伸ばしたいという、そんなご期待にしっかり添えるような指導を実践していきたいと考えています。そのための指針として目標像を7つピックアップしました。少しご説明させていただきますね。

天王寺校の指導指針:子どもたちの力を伸ばす7つの目標像

○その一 元気なあいさつのできる子

 能開では、学力は「生活力」の土台の上に築かれるもの、と考えています。本当の学力を伸ばすには、学力だけではなく生活力を併せて鍛えることがぜひとも必要なのです。生活力とは言い直せば生きる力ですが、その生活力の指導、それが私たちの言う「生活指導」です。
 あいさつは大人なら誰でもできます。ですから、あいさつには小学生ながら一人の社会人としてどれだけ成長できているか、具体的には人としての積極性や前向きさが表れているのです。当然、それは勉強のやり方や内容理解にも深く関わるものと考えています。

○その二 きちんとした躾をされている子

 「躾」というのは、社会人としてのマナーを身につけることですね。クラスでの過ごし方、トイレでの作法など、集団の中での振る舞い方、自分の律し方を折にふれて注意を促し指導していきます。躾が身について、はじめて自分がなすべきことに集中できるようになります。それがたとえば勉強ですよね。

○その三 精一杯考えてもわからなかったことをわからないと言える子

 わからない問題があればそのまま質問して聞くのではなく、まず自分で考えてみることが大切です。そしてそれでもわからなかったら、「ここまでこう考えたがここからわからない」ときちんと質問できることがまた大切ですね。このようなプロセスを踏みながら課題に取り組んでいくことが学力を本当に磨くということです。

○その四 素直でプラス思考の子

 自分に対する手厳しい指導やアドバイスを真正面から素直に受け止めることができる力です。マイナス感情を抱き、自己否定しないこと。また、言い訳などをして自分をごまかさないことです。テスト結果をどう受け止めることができるか。そこから自分に欠けていたところを見つけ、次のテストに活かしていける、そんなプラス思考が学力を伸ばす要となります。

○その五 人の話をしっかり聞ける子

 私たちの経験則として言えることですが、人の話を聞き取れない子は学力が思うように伸びません。思うに、聞くは読むとつながっていて、問題文をしっかり読み取れないのですね。どちらも自分本位があだとなっています。人の話をしっかり聞けるということは学力を含めた人間としての力なのです。

○その六 謙虚な姿勢と感謝する心を持つ子

 何でもしてくれて当たり前、できないのは人のせいと他律的になり、謙虚な姿勢と感謝する心を忘れている子が多いと思います。私は受験生によく言うのです、「誰のおかげで受験できるのかわかっているか」「毎日のお弁当は誰が作ってくれているのか」「誰が能開まで送り迎えしてくれているのか」と。「ありがとうございました」の精神は、成熟した自己認識の始まりです。学力はそういう謙虚な姿勢と感謝する心の上に花開きます。
 だから、ご家庭でもたとえば受験生だからといって特別扱いしないことが大切です。お家の手伝いができる子は勉強もできる子になります。脳科学の知見でも、「勉強だけでは良いドーパミンは出ない」と聞きます(笑)。

○その七 粘り強く継続できる子

 言われたときだけそうするでは、本当の力にはなりません。日常生活の一部となるよう粘り強く継続しなければいけません。まさに継続は力なりです。勉強を通じて、このことも指導していきます。

 以上長々と偉そうなことを申し上げてきましたが、すべて自戒を込めてのことです。私たち自身には「指導者十則」という訓戒があります。その第一は「教育は共育と心得よ」です。私たち自身の自己研鑽があってこそはじめて、いま述べたような指導もかなうのでしょう。
 ただ、生活力と学力の育成はご家庭との連携が欠かせません。連絡を密に取らせていただきながら指導を進めたいと考えていますので、その際はよろしくお願い申し上げます。

「能開は近い」と言われるコミュニケーションを大切に

最後に、来期ゼミスタートに向けての準備状況をお聞かせください。

 ゼミ指導につきましては、来年2月から小4・5年生の授業を、3月からは小2・3年生の授業を本格的に開始することになります。月曜から金曜までの平日授業に加え、土曜日曜には、近隣他校の会員も集結しての特訓授業を実施します。
 指導目標、合格目標校は、本校がお膝元にある大阪星光学院中と四天王寺中、そして人気の清風南海中がまず挙げられます。さらに奈良県の東大寺学園中や西大和学園中が主たる目標校ですね。
 また、指導陣につきましては現時点ですべてを公表できませんが、能開きっての算数指導者である佐々木康明、誠実懇切な指導で知られる西本良平両名の天王寺校登板は決定しています。佐々木先生は灘中指導の第一人者でありますが、授業はわかりやすくかつおもしろいと定評があります(その明快な授業は「能開web授業」としても配信中です)。西本先生も算数指導者ですが、その人柄と指導で子どもも保護者の方もたちまち虜にしてしまうことで有名です。今日のところはここまででご勘弁願いますが、「実力指導者が天王寺校に集結!」とだけ言っておきます。私はうそはつきません(笑)。
 ところで、転塾経験をお持ちの保護者の方から直接お聞きしたことですが、「能開は近い」のだそうです。校に先生がいつもいて、送り迎えの際などにすぐ話かけることができる、ということのようです。先生との近さ、気軽で何気ないミニ・コミュニケーション、確かにそれは私たち能開の特長かも知れませんね。前に言いましたように、中学受験は「ご家庭の受験」です。ご家庭への精神的なバックアップやサポートも必須だと考えます。私自身それを大切にこれまでやってきましたが、天王寺校でも保護者の方々とのコミュニケーションをいっそう大切にしていきたいと思っています。
 中学受験は、ご家庭全体で挑戦できる最後のプロジェクトでもあります。中学生になれば、子どもたちは家族から友人中心の生活へと変わっていきますから。子どもたちは受験、そして志望校合格という高い目標に向かって、文字どおり日々成長していきます。それは私たちはもちろん、ご家庭にとって大きな楽しみであり喜びだと思います。
 そして合格、進学。その中学高校でもぐんぐんと学力をつけ、人としてもイキイキと成長し続けること。繰り返しになりますが、これが私たちの願いです。これが「能開らしい受験」であり「能開らしい合格」です。
 塾の選択は言わば「高価なお買い物」です。お迷いになるのは当然です。ご家庭が中学受験を通じて何をお求めになろうとしているのかをよくお考えになり、どうかじっくりとお選びください。車なら「試乗」してみるわけですが、私たちなら「ご体験」ください。そのためのさまざまなイベントや体験授業です。天王寺校でお待ちしております。

本日はありがとうございました。