指導者が語る合格指南

TOP > 指導者が語る合格指南 > 最難関α選抜特訓 責任者 河上 浩治

最難関中学入試に能開“α”の旗を力強くはためかせたい

 新天地を求めて、能開センターに入社して3年目。平日は西大寺校、土日は上本町校で教鞭をとり、ツボを押さえた合理的効率的な指導で子どもたちを着実に志望の最難関校へと送り出している。一方、同じく3年目となる「最難関α選抜特訓」のプロデューサーとして、“最高峰”の中学入試合格をめざす子どもたちと保護者の方々をソフト・ハードの両面でしっかりとサポートする。

近畿圏トップレベルの子どもたちが一堂に会し切磋琢磨する場

「最難関α選抜特訓」はどういう講座ですか?

 近畿圏中学入試の“最高連峰”を展望し、来るべき“頂上征服”までの道のりを確認しつつ、そのための周到な準備と、いかなる困難にあっても挫けず挑み続ける精神を整えていく場――だと言えるのではないかと思います。

 具体的に申し上げますと、将来、灘・東大寺学園・洛南高附属・四天王寺(医志)・西大和学園(女子)・神戸女学院など、近畿圏最難関中学合格をめざす小学4・5年生が対象です。ほぼ月に一度の割合でそういうトップレベルの子どもたちが一堂に会し、互いに良きライバルとして切磋琢磨し合う学習の場を体感することによって、それぞれ潜在能力を存分に引き出し、その可能性を最大限に高めていくことができる資格制のイベント講座として実施しています。

 ここでは、能開センター“α”指導陣が綿密な入試分析を踏まえて厳選したカリキュラムに基づく良質な教材を使用し、“頂上征服”に向けて学習の核となる内容を徹底指導します。

 算数・国語とも基本スタイルは「前回の確認テストと授業」という形式(小4算数のみ、「テストと解説授業」の形式)で、今後本格化する最難関中学合格に向けた学習に対応・集中できる思考グリッドの形成とそのための意識づけを強力に推進していきます。

 今年度の講座は、2~7月の前期、8~1月の後期の2期に分かれ、算数・国語の2科目を各90分ずつ、小5生は全10回を上本町校と西宮北口校、小4生は全8回を上本町校を会場にして実施します。

 受講資格は、能開センター「中学受験公開模試」において国語・算数 2科総合順位が小5生は30位以内、小4生は50位以内の諸君に授与され、有資格者には「認定証」を配付しており、一度取得した資格は前後期の各期間中は有効としています。なお、外部生にもオープンとし、その場合は受講資格を同等基準で別途判断させてもらっています。

 それから、保護者の方々には授業見学が可能になっています。また、保護者の方々を対象に、ご家庭でのヒントになることなどを「教育フォーラム」としてお話させていただく機会を各学年とも年4回もっています。

中学受験の意義とすべての受験生が“α”をめざすべき理由

開講3年目ということですが、これまでの手応え、また今後の抱負をお願いします。

 まず“そもそも論”なのですが、4・5年生のための「最難関α選抜特訓」は6年生の「αクラス」へと続く道しるべとしてあります。“α”というのは、能開センターにおける最難関中学入試へのチャレンジを標章する記号です。“α選抜”というのはそういう意味なのです。

 しかしながらです、“α”は決して特別なものではありません。せっかく人生でたった一度のチャンスでありトライアルでもある中学受験をするのです。同じ受験をするなら、最高の受験をするべきではないでしょうか。今現在の力に見合っているというだけの理由で選んだ“手近”な目標ではなく、たとえば「3年後の夢」として高い目標を立て、それに向かって必死に努力するべきではないでしょうか。また、そうしてこそ、初めて自分の中にある可能性も最大限に引き出せるのではないでしょうか。

 これが能開センターが考える中学受験の本当の意義であり、すべての中学受験生が“α”をめざしてがんばるべき真の理由なのです。中学受験とは、小学6年生にしかできない自分自身への最高のチャレンジに他なりません。

能開“α”の旗のもとに集い、“最高の中学受験”をめざせ

 さて、初年度の講座では一回一回手探りで何度も練り直しながら慎重に進めてきました。2年目はそれを踏まえて、テキストを整備しながら講座システムをほぼ一通り完成させることができたのではないかと思います。

 受講する子どもたちには、ほぼ定期的に刺激を与えて目標とすべき学力を提示し、学習への取り組み姿勢の改善を促して、6年生への構えをしっかりと整えさせてきました。ご同伴の保護者の方々には、授業見学や教育フォーラムを通じて、お子さまの最難関中学受験に向けて保護者としての一定の知識と意識をお与えすることができてきたものと考えます。保護者の方々も本当に熱心にご参加くださり、ご相談などを受けることもしばしばでした。

 受講は会員生・外部生とも1回ごとの受付となるのですが、外部生はいつも受講者の1~2割を占めます。また、受講者は手応えを感じてくれているようで、多くの子たちはその後も継続的に参加してくれています。外部生の中にはこれをきっかけに会員生になる子たちもいます。

 能開センター、そして私のめざす目標は、「近畿圏・最難関中学入試」という大舞台に“α”の旗をどこよりも力強くはためかせることです。この“α”の旗を見て、最難関中学を頂点とするそれぞれの中学受験にチャレンジする子どもたち一人ひとりが自らを鼓舞していく姿をいつも心に描いています。そういう子どもたちのうち、小4・5年の選抜メンバーたちが月一度集い、競い合う場が「最難関α選抜特訓」なのです。

 受講資格は持っていても遠方などの理由でまだ受講したことがない人は、どうかぜひとも一度参加ください。一度受講すれば、そうして集まる意味もわかってもらえると思いますから。

 私としては、能開センター会員生はもちろん、外部生の子どもたちにもより多く「最難関α選抜特訓」の存在と意義を知ってもらい、ここをめざして挑戦してもらい、どしどし受講してもらいたいと強く願っています。それが子どもたちそれぞれにとっての“最高の中学受験”にきっとつながっていますから。

学習態勢を確立させ「自立した受験生」になることが第一

最難関中学へ進むのはどんな子たちですか? 保護者の方の伴走の仕方もお教えください。

 実はそういうお話を「教育フォーラム」でいつもさせてもらっています。「最難関α選抜特訓」での私の役割は言わば裏方、プロデューサーでありまして、授業は直接担当していません。指導陣が授業で子どもたちと真剣勝負をしていますのに対して、私の方は教育フォーラムで保護者の方々をお相手に真剣勝負をさせていただいています。これでも相当緊張しながらお話を進めさせていただいているのですよ(笑)。

 最難関の中学入試は一般の中学入試とはやはり違います。一般の中学入試はパターン化した問題が中心で、それらが解ける練習と努力を要求しています。これに対して最難関の中学入試では、それらに加えて、パターン化されていない新傾向の問題が出題されます。つまり、練習と努力のみならず問題解決能力、自分で考える力が要求されているというわけです。

 入試はすぐにやってくるものではありません。ここがポイントです。学習態勢を確立することとその内容をコントロールすること、これができるかどうかで学習の質と量、結果として学力の伸びが決まってきます。具体化しますと、①生活・学習習慣を整える、②復習の習慣化、③考える学習、④親離れ・子離れ、の4点になります。トータルとしては「自立した受験生になる」ということなのです。

 まずは毎日の体調管理です。健康なくして学習どころではありません。睡眠をきちんと確保することも大事なことです。学習の土台が安定していなければなりません。学習面での第一は復習です。「人間は忘れる動物だ」ということを忘れてはなりません。やり続ける、でき続けることが真の学力と精神力を築いていきます。

 「考える学習」ということでは、「なぜそうなのだろうか?」と考える習慣づけです。「ふ~ん、そうか」ではダメなのです。こうした疑問があってこそ、いま自分に足りないことは何かに初めて気づけるのです。最後に、お子さまの自立です。次にも述べますが、これを妨げることになる過干渉は禁物です。保護者の方の意図に反して、お子さまをスポイルする結果を招かないとも限りません。

“プレイヤー”はお子さま、保護者は“マネージャー”

 以上は、子ども本人に即して申し上げてきましたが、当然保護者の方の関わり方が密接に関係しています。僭越なことを申し上げるかも知れませんがお許しください。

 受験生の保護者の方が常に自覚しておくべき大原則は、“プレイヤー”はお子さまで、保護者はあくまで“マネージャー”だということです。マネージャーの役割はプレイヤーが最大限に最高のプレーができるようケアやサポートすることです。学習内容自体については、“専属コーチ”である私たちがいます。それ以外のサポートがマネージャーとしての保護者の方の役割になります。

 良きマネージャーはプレイヤー以上にその“競技”を知っています。ですから、中学受験の仕組みや学習のあり方、また学力の構造やテスト結果の見方などについて一定の知識と理解が必要です。それに基づいて正しいアドバイスも可能となるのです。そのためにも教育フォーラムなどのさまざまな保護者説明会を実施しています。

 中でも大事なことの1つに、成績の見方があるかと思います。絶対点で評価しない、ということを覚えておいてください。問題自体が簡単なテストもあれば、難しいテストもあります。同じ50点でも同じ100点でも意味が違うのです。1問ごと、平均点や正答率と比較して見ることがポイントです。また、成績は絶えず変動するものです。一喜一憂することに何の意味もありません。

 良きマネージャーは“見張る”のではなく“見守る”存在です。指示や命令ではなく、いっしょに行動するというスタンスが望まれます。まずはお子さまの体調や健康の管理にお気遣いください。それと毎日、毎週、毎月の良き生活習慣、良き学習習慣づけです。「今日はがんばろう」ではなく「今日もがんばろう」にならなければいけません。

 入試は最終結果です。それまでにテストや模試は数え切れずあります。だから大事なのは過程なのです。良い過程、また過程の改善こそが良い最終結果に必ずつながります。テストの得点ではなく、“小さな前進”をきちんと認め、それをほめてあげることこそが、マネージャーにできる本当に大切な役割ではないでしょうか。

 先ほど、一喜一憂しないことと申し上げましたが、親子はまさに“鏡”のようであります。保護者の心の揺れはお子さまに必ず伝染します。同様に保護者の心の安定もお子さまに伝わります。目標は、お子さまの「受験生としての自立」です。子離れが必要なのです。干渉しすぎず、お子さまの成長を“待つ”という姿勢が非常に重要だと言えます。

やるべき宿題は同じでも指導法は一人ひとりに応じて変える

最後に、先生自身はどんな指導をされていますか? また、何か付け加えたいことがあればどうぞお願いします。

 良い受験そして良い結果は、正しく努力する子、良きマネージャーに徹する保護者、適切な指導を実践する指導者の三者の歯車がきちんとかみ合って実現するものです。このことをしっかりと踏まえ、指導者たるものの役割と責任を自覚した指導ができるよう常に心がけています。

 学力は、正しいやり方を守り努力し続ければ、必ず伸びます。改善できます。ですから、私たちの役割の第一は「正しいやり方でさせる」そして「それを続けさせる」ということになります。

 無論、始めから全員がそれができるわけではありません。そこをできるようにしていくのが、保護者の方々から大切なお子さまをお預けいただいた私たちの欠かせぬ仕事です。厳しさだけではダメですね。何より私たちの気持ちや熱意が伝わり、子ども自身が本気にならなければなりません。まだまだだと思っています。自分も子どもたちとともに、もっと成長しなければいけないといつも思っています。

 やるべき内容はどの子も同じです。そういう意味で宿題は同じですが、指導法は一人ひとりの子に応じて変えるべきです。そこが指導者としての腕の見せ所だと思います。同じ子でも違う指導者で異なる成果が出ます。同じ努力でも、より効果的な学習となるよう指導内容や方法の改善を心がけています。

 入試合格ということで言えば、それは子どもたちの成長の過程での1つの通過点です。科目ごとで学力の状態はそれぞれ異なりますし、すべてのテーマを入試時点で理解していなければならないとは必ずしも言えません。中学入学後に理解を深めてもよいことがらも多くあるはずです。

 ですから、目標突破には合理的な視点も必要となってきます。たとえば、私が直接指導する算数だけで合否が決まるわけではありません。合否は入試科目の合計で決まりますので、その子の特性に合った合格の仕方というものもあります。そういうことも含めたトータルな合格指導を行っています。

「中学受験指導」というやりがいある真剣勝負の世界で

 私の担当の算数でも、バランスが大事だと思っていますね。絶対にきちんと理解しなければならない原理原則があります。これはくり返してマスターする必要があります。しかし一方で、今はひとまずやり方だけを知っておいて、答えが出せればよいという問題もあるのです。私は、“得点力”についてはそういう硬軟織り交ぜて高めていきます。

 授業タッチは、能開のモットーである「厳しさ・熱気・大笑い」をめざしていまして、自分では「楽しい授業」ではないかと思っているのですが、子どもたちはどうでしょう?(笑)。ただし、宿題については厳しいですね。妥協しません。やるべき内容だからです。

 問題演習などでは、私は結果以上に、やり方や過程にこだわります。やるべきことを正しいやり方でやり切る、これなくして学力はつきませんから。“簡単”なことを飛ばしてはいけません。すばやくていねいにやる。そして、できることをきちんとできるようにしなければなりません。ところがですね、なかなかこれができないのです。

 だから、解けなかったことではなく、問題の読み間違いや見落とし、計算ミスなどこそを叱ります。また、手順を守ったかどうか、正しいやり方をしたかどうか、たとえば問題の重要ポイントにマーキングをしたかや、最後に見直しをしたかといったことこそが大事だと考えています。

 最後に私事になりますが、私は能開センターに大いなる可能性を見出してやってきました。そして今は就きたかったポジションで仕事をさせてもらっています。すなわち、最難関中学をめざす子どもたちの登竜門とも言うべき「最難関α選抜特訓」です。大いに盛り上げていきたいと張り切っています。

 私はこの「中学受験指導」という仕事が好きです。一年一年、仕事の結果がはっきりと、またきっちりと出るからです。その結果にいかなる言い訳も通用しません。結果責任を引き受けて、逃げずに真剣勝負することにやりがいを感じます。この真剣勝負の世界でがんばれることを幸せに思っているのです。

 小さな子どもたち一人ひとりの今後、また後ろにいらっしゃるご家族に関わる、たいへん責任ある仕事です。失敗や妥協は一切許されません。だからこそでしょう、成し遂げたときには大きな喜びも感じられるのです。子どもたち、能開センターとともに、今後とも成長していきたいと考えています。よろしくお願いします。

ありがとうございました。