指導者が語る合格指南

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特別座談会

出席者

岸本 裕貴

岸本 裕貴
 星光・西大和プロジェクトリーダー、泉大津校所属。Web難関中直前対策講座(星光算数)を担当、教育フォーラム講師も数多く務める。11/25()には、泉大津校にて、教育フォーラム「大阪星光プロジェクト責任者 岸本が語る 能開式算数学習法」を講演する。
※このフォーラムに参加ご希望の方は、秋のイベント【教育フォーラム・泉州エリア】よりお申し込みください。

池田 祐希

池田 祐希
星光・西大和プロジェクト算数リーダー、天王寺校所属。能開センター算数科副主任を兼務。

山本 初

山本 初
星光・西大和プロジェクト国語リーダー、天王寺校所属。Web難関中直前対策講座(星光国語)を担当。

 能開センターは、大阪星光学院中合格実績の公表塾別ランキングで、2009年に初のナンバーワン実績を収めました。そして続く2010年、2012~2014年の3年連続、2017年とトップ実績V6を達成してきました。2018年のV7をめざして一路邁進中の星光・西大和プロジェクトの3名にその思いを語ってもらいました。

大阪星光学院中の合格実績ナンバーワンを大切にしたい理由

――本日の進行は岸本さんにお任せして私は聞き役に回りたいと思いますが、まずは岸本さんに振っておきます。2018年の大阪星光学院中V7に向けて、いかがでしょうか?

岸本 はい。2018年入試に向けて、今年もカウントダウンが始まりました。毎年そうなのですが、まったく予断を許しません。私たちは、子どもたちのために指導者としてやれることをやり尽くすのみです。

 ただ、これは能開センターが大切にしたいタイトルです。数へのこだわりで言っているわけではありません。大阪星光学院中は普通の子が努力して力をつけて合格できる優良校であり、能開センターの受験指導の1つのモデルだからです。来年度入試に向けて、池田さん、山本さん、いかがですか?

対談

池田 プロジェクトの算数リーダーとして、重圧をひしと感じています。入試科目の中で得点差が一番大きく開き、合否結果に直結するのが算数だからです。算数が得意な子にはよりリードを広げ、そうではない子には勝敗ラインに乗るよう導くのが私たちの任務であり、そこまで今からどれだけ伸ばしてあげられるかが私たちの技量ということになります。

山本 国語についていえば、例年通り順調に仕上がりつつあります。最後まで力を尽くし、能開生全員を国語で入試に勝てる受験生に、そして入学後も国語力で学力全体を伸ばしていける子に指導したいと思っています。

岸本 ありがとうございます。池田さん、算数で課題だと思うことはありますか?

池田 そうですね、まだこの時期には歯車が噛み合っていないといいますか、自分の力をまだ十分には発揮できていない子どもたちがいると思います。克服できるミスを散見しますし、アプローチにも改善の余地があります。各所属校クラスでの個別修正と、プロジェクト主導の各特訓での強化指導の2本立てで調整し、解決していきます。

 ご安心ください、能開センターでの算数の本領発揮はこれからです。ご承知のように能開センターの入試直前カリキュラムにいわゆる「総まとめ」はありません。「入試攻略」テーマあるのみです。そして能開生の算数力は入試直前期に驚くほどの伸びを見せます。これがほかでは真似のできない能開の算数指導の特長なのです。

星光・西大和プロジェクトを中心にした能開センターの指導の特長は

対談

岸本 改めまして、星光・西大和プロジェクトを中心にした入試に向けての取り組み、また指導の特長などについて、算数・国語それぞれの報告をお願いします。

池田 はい、算数システムの講座・教材・スタッフ、どれをとっても例年以上の充実ぶりで進めています。この3つは相互に関連していますが、根本にあるのは先ほども述べました各所属校クラスでの手厚い総合指導とプロジェクト主導の特化した専門指導のデュアル指導システムです。そして流れる血液のようにすべてをつなぎ有機的な効果を与えているのが、入試問題と合否結果、各種模試や演習結果などの精密なデータ解析と、その適切なフィードバックなど的確な活用です。

 入試問題の分析とその集積から作成し、更新し続けている難度別編成の「算数大全」などの基幹総合教材に対して、プロジェクトでは大阪星光学院中および同等レベルの西大和学園中などに特化した実戦テキスト、さらに中学校別の模擬試験や演習テストなどを作成しています。その対応精度は入試での的中実績の高さに表れていると思います。

 なお、プロジェクト主導の日曜実戦では算数は2コマあり、その第1講座はテキスト授業、第2講座は実戦的な演習訓練と、インプット・アウトプットの両面から専門指導を行っています。

 データ活用では、得手不得手の傾向分析や過年度合否データとの照合により、その年ごとの受験生向けに毎回の教材を微調整して授業を展開しています。こうした客観的な裏づけに基づく的確な指導ができるのも能開センターの特長の1つだと思います。

 日々更新される子どもたちの学習状況履歴は、各所属校クラス指導者と各特訓プロジェクト指導者との間で当然共有されています。明るく前向きで活気あるスタッフぞろいというのも能開センターならではの強みです。スタッフ間でタイミング良く、かつ忌憚なく意見を戦わせ、他教科スタッフも巻き込みながら、子どもたち一人ひとりにとっての最善を見つけ、そこへ向かって足並みをそろえた指導を進めています。

山本 いま説明がありましたデュアル指導システムやデータ活用等については国語も同様です。その上で付け加えれば、能開センターの国語指導力は客観的に高いものだと自負しています。たとえば、大阪星光学院中2017国語入試では、学校発表の受験者平均点を能開生の不合格者平均点が上回ります。

 ほかと違うところはどこなのかといいますと、明確な指導指標の存在だと思います。たいてい国語ではこれがあいまいです。ところが能開センターでは、入試分析を徹底的に行うことによって、文章読解問題における読解や解答の方法や難度で国語スキルを分類する手法を確立しています。そしてこれに基づいてテキストやテストを作成し、教科指導しているのです。指導に共通言語があること、だから課題を可視化・共有化できること、これが能開センターの国語指導の強みです。

身につけるべきは当たり前のことをきちんと自分でやり通せる力

岸本 少し突っ込んで考えていきたいのですが、そもそも大阪星光学院中が入試において受験生に対して求めている力とはどういうものなのでしょうか?

対談

池田 算数に関しては、当たり前のことをきちんと自分でやり通せる力だと思います。問題に取り組む思考方法にせよ、解いていく作業手順にせよ、大阪星光学院中入試において特別・奇抜な要求はありません。その場で正々堂々と真正面から問題と向き合い、自分の力で解いていける問題がほとんどです。

 ただし、こういう入試問題ですから常に実力がまっすぐに発揮されて合否結果に波乱はないかというと、実はそうでもありません。その理由は問題構成と配点にあります。120点満点で、大問が5つか6つです。大問にはいくつかの小問があるのですが、これらは基本的に誘導式です。

 つまり、初めの小問でつまずけば続く小問もアウトとなり、その大問配点の全部を失い、一挙に20点ほど失点する恐れがあるということです。さらには、大阪星光学院中入試は近畿圏統一入試の初日にフィックスされています。緊張し、思わぬミスもしようというものです。

 これに対して、私たち能開センターはどう考えるかといいますと、目先にとらわれず正攻法の方針で臨んでいます。少々のミスをしても合格できる力、つまり小手先ではなく学力の幹そのものを太くしていく指導に鋭意注力しています。
 なぜなら本来入試は、たとえ一回きりでもそこで学校が測ろうとしているのはその子の本当の力だからです。当校入学にふさわしい力をもっているかどうかこそが試されているはずだからです。また、本当に身につけることができた力はたった一回の「失敗」で消え失せるものでは決してありませんし、それこそが未来のために受験学習で磨くべき力だからです。

対談

 そういう意味で、能開センターの指導に「特別」なものはありません。ちょうど大阪星光学院中の入試問題への取り組み方と同じです。すなわち、当たり前のことをきちんと自分でやり通せる力をつけるため、一回一回の授業をしっかりと主体的に受け、家庭学習でその問題を自分ひとりの力できちんと解けるよう指導していくことに尽きます。だからこそ、能開センターではそんな力を育むため、日頃から一方通行の「講義」ではなく、自分の頭と手を動かし考えることを求める双方向の「授業」を行っています。

 能開センターでは、4・5・6年生の3年間をかけて、こうして学力をじっくりと育んでもらいます。特に4・5年生では算数の「幹」にあたる土台を鍛えることに重点を置くスタイルです。これがあって、入試前に開花するのです。もちろん、入試にはテクニック的な部分も必要ですし、そういう意味での得点力はしっかりと伝授し仕上げていきます。

 太い幹、長くしなやかに伸びた枝とそこに豊かに繁る葉、それらを踏まえて咲き誇る花々…。こんな能開センターの算数指導にぴったりと応えてくれる学校の1つが大阪星光学院中です。だからこそ大切にしたい入試なのです。

見た目にとらわれず、普遍的でオーソドックスな国語力を鍛える大事さ

対談

山本 大阪星光学院中の国語入試では、長文の記述問題の出題が多数あり、特殊な国語力が要求される学校と思われがちです。しかし本当にそうでしょうか? 私たちは違うと考えます。それは毎年の入試分析を進めるなかで明らかになりました。意外に思われるかもしれませんが、合否の明暗を分けるのは記述問題よりも選択肢問題に集中する傾向にあったのです。

 いったいどういうことなのでしょうか? 確かに長文記述問題は配点も多く、もし白紙のままだと、正解者とは大差となります。しかし合否分岐ゾーンにまで到達する受験生なら、白紙はあり得ません。部分点をいくらか得ているのが普通で、むしろ満点の方が少数でしょう。だから、ここで差はつきにくいのです。

 これに対して、選択肢問題はどうでしょう? 部分点はありません。正解か不正解しかないのです。ハイレベルの選択肢問題、ここでこそ合否を分ける得点差が明確につきやすいことがおわかりいただけると思います。
 つまり、大阪星光学院中が受験生に求めているのは特別な長文記述力ではなく、むしろ、記述問題を含めてすべての解答の前提となっているていねいな文章読解力、また正しい選択肢を判断できる客観的な思考力といった、普遍的でオーソドックスな国語力なのです。

 能開センターでは入試分析から析出した読解・解答スキルで、文章読解力を中心に、記述力を含めた国語力を体系的段階的にみっちりと鍛え上げていきます。並行して、漢字や語句などの言語学習にも手厚い指導を重ねていきます。
 ちなみに、西大和学園中の国語入試では最後の段落整序問題への対応に注目が集まりがちですが、これも過剰反応というものです。むしろ、西大和学園中の国語は高い難度の選択肢問題で勝敗が決まるのです。つまり、ここでも普遍的な国語力がきちんと試されているにすぎず、見た目にとらわれてはいけません。

対談

 さて、長文記述問題に関しては、確かに男子小学生は苦手意識を抱きがちです。しかしこれは「食べず嫌い」です。その克服の第一歩は恐れないこと、面倒くさがらないこと、逃げずに「よく噛んで食べてみる」ことです。しっかり練習を積み重ねれば、部分点をもらえる記述力は必ず身につき、かえって得点源にさえできると悟るに至ります。そうなるまで私たち能開センター国語指導スタッフが徹底的に寄り添います。

 また、長文記述問題を入試で課す学校には、たいていそれを「受験生の人柄をみる面接試験の代わりに」という意図があります。たとえば東大寺学園中はこのことを明言されています。「文は人なり」です。だからこそ、文字と文章はたとえ下手でもていねいに書くことが大事です。そういう意味から、誤字や脱字は減点対象となるのです。

 私たち能開センターは、入試に向けての国語学習指導を通じて人間教育にもつなげられればと願います。象徴的な意味も込めた表現を用いれば、「字をていねいに書ける子」を育てたいと考えます。実際、「素直な良い子」が合格します。長文記述問題は「受験生の取り組み姿勢」こそを試すものです。大阪星光学院中は「逃げずにやり遂げられる子」を求めているのです。私たちにお任せください。

能開センターが大阪星光学院中に強いわけを3つの観点から

対談

岸本 お二人ともありがとうございました。最後に、“能開センターはなぜ大阪星光学院中に強いのか”をまとめておきたいと思います。教材、講座、指導の3つの観点から申し上げます。

 まず教材ですが、能開センター独自の入試分析に基づく「合格最適」教材を用いています。入試の合格点は入試問題そのものの難しさではなく受験者全体のレベルによって決まります。合否の決め手となるのは大半の受験者が解けない難問ではなく、合格者と受験者とでちょうど正否が分かれるレベルの問題群です。志望校に応じて、その合否分岐ゾーンの問題レベルは異なります。

 だから、大阪星光学院中合格をめざすには、その合否分岐ゾーンおよび必須正解ゾーンの問題群をマスターする必要があります。能開センターではこれに最適の教材を提供しています。なお、毎年の徹底した入試分析により、教材の改訂や指導体系の整備、さらに次年度の出題予測などに役立てています。

 次に講座ですが、所属校クラスが「ホーム」だとすると、「アウェイ」に相当する特訓や模試などで入試本番をシミュレートする機会を20回以上設けています。その中では、大阪星光学院中の模試結果について「入試合格発表」のスタイルをとった緊張感あるイベントなども実施し、受験生としての自覚を促し早期に本気にさせるとともに、初日冒頭入試にも怖じずに全力で挑戦していけるメンタルにも強い受験生へと導いています。

 内容的にも、たとえば国語では大阪星光学院中入試対応の長文記述を添削スタイルで継続指導しています。他教科についても、次年度の出題予測に基づき、実戦的なインプットとアウトプットを入試直前までねばり強く続けていきます。

対談

 最後に指導についてですが、能開センター最大の特長はクラス担任制です。ほかとは違い、実際に授業を担当している指導者が担任となり、直接受験指導に当たります。授業や学習での様子を熟知しているからこそできるアドバイスを、時に厳しく、時に優しく行います。必要な対処を最適のタイミングで行えることが最大のメリットです。

 また、クラス担任は受験と学習の総合コーディネーターです。指導科目だけでなく受験全科目に責任を持ち、課題改善に向けて学習計画を指導したり、得意不得意を見極めて科目間バランスの調節をしたり、さらには精神的フォローを含めて、ベストの状態での受験に導きます。

 以上のことを柱に、今年も私たちは全力で挑戦します。どうぞご期待ください。

大阪星光学院中合格に向けて、受験生たちにメッセージを

岸本 今日の締めくくりに、志望校合格、大阪星光学院中合格に向けて、受験生たちにメッセージを送ります。
 入試まであと少し。自分を信じて、挑戦を続けてください。失敗は誰でもするもの。問題はそれにどう向き合うかです。ネガティブになるか、ポジティブに活かすか。自分の弱点は、見方を変えれば、見つけた自分だけの強化ポイント。すなわち自分の成長の余地、伸び代を本番前に見つけられてラッキーなのです。実際、その着実な克服は君を一歩一歩合格へと近づけてくれます。

 君たちは最後の最後まで伸びていきます。私たちはそういう指導をしてきました。君たちを最後の最後まで信じます。もちろん、信じるだけではありません。あらゆる手をとことん尽くして、一人ひとりを合格まで導きます。いまボーダーゾーンにいる君には特別に「能開マジック」もかけましょう。その効果は入試当日に必ず表れます。ただし、その日その時までは誰にも負けないチャレンジ精神で、君と私たちで力の限りを尽くしましょう! 勝利の女神は、あきらめずに挑戦をし続けた人のために微笑みます。

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――皆さん、本日はありがとうございました。