統一学力テストでできておいてほしいこと

6月5日(日)に実施された統一学力テストの結果が、全国一斉に返却されました。
携帯からなら4日後、パソコンでも5日後と、テストの結果も速やかにご確認いただけたことと思います。
能開センターではこのテストを通じて、全国や都道府県での順位といったことだけでなく、お子さまの現時点での学習課題を発見していただき、それを解消してさらに実力をつけていただきたいと考えています。
小学2年生・3年生が今回の統一学力テストでできておいてほしいことについて、能開センター教育本部の上木原が解説いたします。

能開センター教育本部 上木原孝伸

能開センター教育本部 上木原孝伸

統一学力テスト 小学2年生でできておいていてほしいこと

【国語】

国語の全体平均点は74.2点で、算数と比べると少しやさしい試験でした。

語彙の問題では、(4)「このずかんはとてもあつい」の「あつい」の反対語を書く問題ですが、この正答率が56.4%でした。子どもたちは文全体を見ず、「あつい」という言葉だけから、その反対は「さむい」だと考えてしまいがちです。しかしこの場合は、本の「あつさ」(厚さ)を示していますので、「うすい」が答えになります。

このように、読みは同じでも意味が全く異なることばは、たくさんあります。――線部だけに注目するのではなく、文意を把握して、どの意味として使われているのかを考えるようにしましょう。中高学年における、同訓異字や同音異義語を識別する学習に生かされます。その第一歩として、「暑い」「熱い」「厚い」はそれぞれどのようなときに使うのか、お子さまと会話の中で確かめてみてください。

詩の問題では、(5)の筆者の気持ちを問う問題で、そこまでの「キラキラ」という表現の多さに目を奪われてしまい、気持ちを問うているにも関わらず「キラキラ」を選ぶ誤答が多くなり、正答率も14.4%という結果になってしまいました。「わくわく」「うきうき」「いらいら」などの「かさねことば」の中から、気持ちを表す言葉をさがす学習を親子でやってみるとよいでしょう。

物語文の問題では、出来事の順番を正しく並び替える問題の正答率が45.8%でした。小学2年生にとって、系列化することはやさしいことではありません。それぞれの選択肢が書かれている場所を探して目印となるものをみつけるなど、客観的基準を設けて考えることがまだ苦手な段階だからです。したがって、お話を読んだときの記憶だけに頼って並び替えてしまう傾向があったように思われます。今後の学習において、それぞれの選択肢のことがらが書かれている場所を確認するために、線を引いたり囲みを入れる練習をしてみましょう。

■小2国語小問別成績表
小2国語小問別成績表

【算数】

算数の全体の平均点は55.3点で、国語と比べるとむずかしい試験でした。

まず(3)の「赤いはたは、左から数えても、右から数えても、3番目、6番目、9番目になります。白いはたは全部で□本あります」という問題で、正答率が10.0%と苦戦していたことがうかがえます。書いてあることをていねいに図にしていけば自然に解けてしまう問題なのですが、「まず、図にしてみよう」という発想がさっと湧くためには、相当の練習が必要であるといえます。

続いて、(3)も正答率が16.5%と、むずかしい問題でした。男女の学年の数の差を求める問題ですが、正解にたどりつくまでに、最短でも5つの式を立てる必要があります。そして、式を立てているうちに、何を求めようとしているのかがわからなくなり、最終的には問いに答えることができなくなってしまった子どもたちが多かったように思います。このような問題では、式を立てるたびに、その横へ「その数は何を求めたのか」をしっかりと書き込んでいきながら「迷子」にならないように立式をしていくことが大切です。慣れないうちは単位を式に書いていくのもよいでしょう。

最後のは正答率がどれも10%を切る難問でした。まず、3枚のカードが「2枚ずつ」あることを見落としてしまった子どもたちが多かったようです。その読み落としがなくとも「カードのうらには、おもてに書かれた数より5大きい数が書かれている」という指示を見落とし間違っている答えが散見されました。このように問題文が長い場合は、問題の指示ごとにしっかりとアンダーラインを引き、ていねいに読んでいく必要があります。また、(3)の2ケタの数字を書き出す問題では、やみくもに数え上げるのではなく、「10の位が1の場合…、2の場合…」と順序立てて解答を導かなければ、解答にたどりつくことはむずかしいでしょう。

■小2算数小問別成績表
小2算数小問別成績表
能開センターから夏のご提案(’11 夏期講習)

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統一学力テスト 小学3年生でできておいていてほしいこと

【国語】

国語の全体平均点は93.8点(150点満点)となりました。

語彙の問題では、主語と述語の問題、(3)の正答率41.0%という低さが気になりました。「駅の近くには小さな交番がある。」という文でしたが、誤答としては主語を「近くには」にしてしまう子どもたちが多かったようです。主語と述語の問題では「は・が」に注目することも大切ですが、述語(ある)から逆算して主語(交番が)を考えるクセ付けは、文章読解をしていく上でも大変重要です。

物語文では、近くの個所からさがす抜き出し問題の正答率は高く、全体的に優秀な正答率でした。しかし、遠い個所に解答のある抜き出し問題であった(5)の問題は10.0%の正答率となりました。遠い個所に解答のある抜き出し問題では、物語の中の情景をしっかりとイメージし、似たような場面がなかったかを頭の中に想起して解答を導くような練習が必要です。

説明文では、緻密に文章の中身をとらえて、一つひとつの選択肢を消しこんでいくという技術が求められました。選択問題なので、たまたま正解してしまうということもあると思います。したがって、やり直しの段階では、「なぜその答えになるのか?」を必ず文章と照らし合わせて確認していくことが必要です。ぜひ、ご家庭で「根拠・理由探し」に取り組んでみてください。

国語
■小3国語小問別成績表
小3国語小問別成績表

【算数】

算数の全体の平均点は88.5点(150点満点)で、国語と比べると点数差のつきやすい問題でした。

計算問題では3項の計算(635+76−14)の正答率が69.3%しかなかったことが気になります。小学校ではなかなか3項以上にわたる計算問題はふれられませんので、ここは会員生の方と今回のテストを初めて受けられた方との差が大きかった問題でもありました。

文章問題では、文章に書かれている内容を「図式化」(線分図などに表して整理する)しなければ解けない問題を多数出題しましたが、まだまだ四則の意味をきちんと理解できていない解答が多かったように見受けられます。例えばの(4)のように、掛け算のあとに引き算を伴うような問題は、しっかりと図式化し、「和文数訳」(言葉を数式に翻訳する)をしなければ、適当に足したり引いたりすることになってしまいます。その証拠としてこの問題の正答率は54.1%と、私たちの想定よりもかなり低い数値となっていました。図式化のためには、頭の中だけで解けてしまう問題ではなく、しっかり手を使わなければならないような質のよい良問を数多くこなすことが大切です。

図形の問題では、入り混じる図形の中からもらさずに正方形・長方形・直角三角形を数え上げる問題に苦戦していたようです。脈絡のない数え上げ方をすると、どうしてもいくつか足りない答えになってしまいます。それぞれのパターンに何通りの図形が隠れているのかを整然と数え上げる練習が肝要です。

■小3算数小問別成績表
小3算数小問別成績表

今回のテストの内容は、能開センターの「夏期講習」「夏期ゼミ」の中で復習していく予定です。また、11月3日に実施予定の第2回統一学力テストに向けての予習内容も「夏期ゼミ」では取り組んでまいります。

今回のテストで平均点を取れなかったお子さまには、初めての方向けの専用コースである「夏期講習」への参加をお勧めします。この講座では、学校と能開の勉強の橋渡しになるような、基礎的な内容からじっくりと取り組み、「やればできる!」「できれば楽しい!」という成功体験を積み重ねていただきたいと考えています。それらの経験が、お子さまの"やる気"を引き起こすことに繋がるからです。

また、今回のテストで平均点をクリアしている方は「夏期講習」にプラスして「夏期ゼミ」への参加もぜひお勧めいたします。「夏期ゼミ」は会員生と同一カリキュラムとなり今回の統一学力テストで出題された中でも正答率50%以下になるような問題を中心に、授業で取り扱ってまいります。

長い夏休みの勉強のペースメーカーとして、能開の「夏期講習」「夏期ゼミ」をご活用いただければ幸いです。

能開センターから夏のご提案('11 夏期講習)

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