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VOL.2 論理的文章の攻略法
文と文のつながりを探りつつ論理的文章を攻略する。

能開センターで最難関コースの国語を指導する露口が、中学入試国語の攻略法を先月に続きお教えします。
今回は論理的文章の攻略法です。

VOL.2 は雑誌『プレジデントファミリー』2011年1月号に掲載したものです。

文章を読んでいても実は読めていない現実

私たちは普段日本語を使って会話をしたり、ノートに書いたりしていますが、論理的な日本語の使い方を身につけているかは、はなはだ疑問です。論理的文章は一つひとつが論理の糸でつながって構成されており、そのつながりの筋道をわかることが文章を理解する第一歩なのです。正しい答えを導き出せない子どもたちがたくさんいますが、その理由は文章を読んでいるつもりであっても、文脈(文章の筋道=論理)がわかっていないことに因ります。

Σ文≠段落
隠された接続語を見つけ文をつないでいく

文と文のつながりを知るには接続語を見れば、どのように関係しているかを簡単に理解できるでしょう。しかし、常に接続語があるとは限りません。

例文のように接続語がない場合でも、大人は文と文の関係を考えながら自然に文をつなげて読んでいます。文章を読めていない子どもは、このつながりを理解できていません。そこで、文と文のつながりを考えて接続語を入れる訓練をしてください。例文で考えると、1は〈逆説〉なので「しかし」、2は〈順接〉なので「だから」、3は〈選択〉なので「それとも」になります。間に入る接続語の使い方を知らなければ、必ず理解しておきましょう。

つながっている文の意味を足し算すれば、段落の意味がわかるというわけではありません。文と文、文と語句のつながり(論理的関係)を理解することが必要なのです。

段落中にある中心文と補助文を見分ける

論理的文章はいくつかの段落が集まって全体を形成します。そして、一つの段落には主題・主張になる中心文があります。それ以外の文は

中心文の内容説明
 (それとは、〜なのだ。)【定義】
 (それは一見〜だ。しかし、〜なのだ。)【対立の関係】
中心文の理由説明
 (それは、〜だからだ)【因果の関係】
中心文の具体例
 (例えば〜だ)【等しい関係】

となっており、これらを補助文と定義します。

中心文は段落のはじめにあることが多いのですが、最後にある場合や、補助文の間にはさまれる場合もあります。論理的文章を読むときは、このような構造を理解した上で、中心文を見つけてマークすればよりわかりやすくなります。

Σ段落≠文章全体
筆者の主張の論理的関係

隠れた接続語と中心文の考え方を文脈の読み取りに活用すれば、文章全体の筋道がわかります。つまり筆者が主張を導くまでの論理がわかるということです。問題提起(中心段落:一般論への反論等)・本論(補助段落:一般と具体の具体・主張と根拠の根拠・因果・対立)・結論(中心段落:強調文「~は重要だ。~は大切だ」・統括文「~なのである。~のではないか」)の基本的なテンプレートをあてはめることができれば、文章の核心をつかむことができます。

日々の授業でどんな論理力を身につけたのか復習してください。説明文を読解することを利用して、読解に必要な論理力を身につけていきましょう。

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