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VOL.3 語彙問題の攻略法
丸暗記では丸忘れに!?語彙は付加情報で頭に残す。

読解が苦手・・・という人でも、語彙知識は確実におさえたいもの。 今回は語彙が身につく方法をお教えします。

VOL.3 は雑誌『プレジデントファミリー』2011年2月号に掲載したものです。

言葉の使われ方に関心を持つ

深刻化する活字離れ、読書離れが危惧される昨今の状況を踏まえて、「文字・活字文化振興法」が2005年の参院本会議で可決、成立しました。また2010年を「国民読書年」に制定しています。一方でタブレットPCによる電子書籍の普及に呼応するかのように、2015年を目標に学校教科書のデジタル化が計画されています。

このような文字・活字(和語・漢語・洋語)をとりまく外部環境は、言葉に対して今まで以上に知識の豊かさだけでなく、運用力の高さを要求してきています。つまり言葉の使い方に対する正しい語感が求められるようになってきているということなのです。

言葉の知識を体系的に学ぶ

大半の慣用句・ことわざには語源があります。語彙知識は丸覚えせず語源とともに学習してください。これにより子どもたちの言葉に対する関心が高まりますし、何よりもストーリー化することでイメージと関連づけられ、長期記憶として頭の中に残りやすくなります。

語源は書籍やインターネットで調べられますので、できるだけ子どもたちに教えてあげましょう。ことわざ辞典や慣用句辞典にも記載されていますので、それを一緒に読み合わせするだけでも効果が得られます。

映像文化の時代といわれて久しい昨今、テレビ・動画が表現手段のメインになっていますが、幼年期においては直接体験から言葉を学ぶことが大切です。

ぬるぬる ねとねと ぬめぬめ(畳語)等の副詞を挿入する類の問題にあたった場合、実際の感覚を知らないと二進も三進も(にっちもさっちも)いかなくなります。同様に「もどかしい・はがゆい」「うしろめたい・やましい」「とがめる・いましめる」「優越感・劣等感」等の心情語も、意味だけではなく使い方まで感覚的にわかるようになるには、読書という体験が不可欠であることは論をまちません。感想は「微妙」ではいけないのです。「たとえ」の表現も大切です。「朝露のように」とくれば「はかない」、「湯水のごとく」とくれば「金を使う」と続きます。

最後は「和語」です。「ほうふつとさせる」「これみよがし」「ほくそ笑む」等のような言葉の感覚は、文章読解を通じて養っていくことが大切です。

言葉の運用は機能的に学ぶ

語彙を増やすには、言葉をふくらませて覚えることが有効です。"ふくらます"とは、言葉の意味を暗記するだけでなく、その言葉の関連表現まで広げて覚えるということです。他の言葉に置き換えたらどうなるか複合的に頭に入れていきます。例えば、「この上なく好調であること」は三字熟語なら「絶好調」、四字熟語では「順風満帆」、慣用表現だと「流れにさおさす」、洋語では「スムーズ」「ベストコンディション」等が関連表現となります。それらをまとめて学ぶことで、一つひとつの言葉がつながり、脳の中に心的辞書が形成されて語彙が頭に蓄積されていくのです。

一度覚えた言葉は、語頭一致・語末一致・漢数字・色等で知識横断的に再度体系化し直すといいでしょう。能開センターでは、語彙の体系化を独自の教材「語彙大全」にて行い、一旦覚えた知識を再統合するのに役立てています。

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