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VOL.4 文章問題の得点を伸ばす方法(前編)
国語はPDCA [PLAN=計画、DO=実行、CHECK=チェック、ACT=行動] 文章問題の得点を伸ばす。(前編)

ラスト2回は"文章問題の得点を伸ばす方法"を前編(VOL.4)と後編(VOL.5)に分けてお伝えします。

VOL.4 は雑誌『プレジデントファミリー』2011年3月号に掲載したものです。

試験では解答の時間が限られている

国語力をつけることは文章問題を解く上で大切ですが、それだけでは入学試験や学校のテストで得点を上げられるとは限りません。国語の試験では、本文を制限時間内に理解できるかどうかを試されます。読書、本文を読んでの感想文とは違い、言い換え説明・理由吟味・心情把握など多種多様な設問に答えられるように読解しないといけないのです。そこで2回に渡って文章問題を解くためのPD(PLAN=計画、DO=実行)、また本番の試験に備えるために試験問題の結果を受けてのCA(CHECK=チェック、ACT=行動)を紹介します。

文章読解に必要な4つの行動

設問をやみくもに解こうとするのではなく、要点をピックアップできるように本文を読んでいくことが重要です。本文内に書かれている情報・内容をまず「認知」し、設問と向き合い本文内にある手がかりを探りながら「判断と捜査」を行い、それを解答するときにどう「操作・出力」するのか、そして最後に「校正」するという一連の流れがあります。まず文章問題を解く前に、必ずやっておかなければならない「認知」についてご説明します。

文章のポイントをマーキングする

「認知」を行うときに有効なのは、本文のポイントとなるところにマーキングしておくことです。線を引くなどして印をつけておくことで要点がわかりやすくなり、要求されている解答が本文のどの辺りにあるか見当をつけやすくなります。では、どういったところをマーキングしておけば良いのでしょうか。まず、論理的文章では接続語・指示語、イコールや対立・因果を表す言葉、主張・強調・定義、キーワード(繰り返し出てくる語)、問題提起と結論がマーキングのポイントとなります。

心情とそれに関連する言葉を探す文学的文章

文学的文章の多くは、他者理解がテーマとなっており、登場人物の本音を探って客観的に判断できなければなりません。マーキングするポイントは、物語中の人物の事情(置かれている状況や登場人物の人間性)、心情に影響したできごと、心情(心情語・描写)、成長(価値観・信条の変化)などです。特に、文学的文章では「うれしい」「悲しい」と心情は直接的に表現されていない場合が多く、描写がポイントになるケースが大半です。ですから、比喩や表情を表す言葉、そして行動や会話などから心情を表しているものとできごととの関係を確認することも重要です。また、登場人物の価値観・信条が大きく変わるときは物語のクライマックスになっているので、そこは必ずおさえてください。もし、描写から読み取れない場合でも心情語そのものが書かれている箇所は、マーキングしておきましょう。

このように文章のポイントを読みながらマーキングしておけば、後で本文を見直しする時間を短縮でき、問題を解くときの「判断と捜査」を正確に行いやすくなります。問題の解答方法については、次回(VOL.5)にてご説明いたします。

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