算数科

算数科の指導方針

試行錯誤することで、道筋を立て思考する力を養成

算数はその学習過程で、数理的な処理の面白さや図や比に置き換える便利さに気づき、試行錯誤する楽しさを理解することがとても重要です。最近の入試問題の難しさがよく取りざたされます。確かに超難関校の入試問題を制限時間内でクリアーしていくのは至難の業です。それを可能にする鍵は、いかに速く解法に気づけるかというところにあります。なかなか解けない問題でも、ひとたび解き方に気づいてしまえば実にたわいも無い問題なのだということを、多くの受験生が経験しています。気づくか気づかないか、それが決定的な違いへと結びつくわけです。こうした事実があるからこそ、入試問題が難しいか否かはさておき、算数を「試し、考え、楽しむ」ことが何よりも大切なのです。

難関中学の入試問題のあの難しさは、機械的に解こうとする学習をあえて拒んだ、将来性へ向けての試問だと解釈できないでしょうか。算数に求められているのは解法を覚えることではなく、持てる力を総動員して巧みにそれらを組み合わせつつ、新しい認識に到達する力なのです。この力は一方的に授業を受けたり、たくさんの問題をただこなすだけでは獲得困難です。

子どもは常に何かを知りたがっていますが、それはあくまで興味の対象であって、無意味な暗記などしようとしません。人間の脳は、無意味な暗記には耐えられないのです。そこで、興味付けが必要となってきます。ある事柄の背景に隠れている意味を子ども自身に理解させることで彼らの好奇心を刺激し、事柄の結末を予想させます。公式を覚えさせるのではなく、フルに手と脳を活用させて、覚える公式を発見させるのです。暗記するのではなく、試行錯誤することが学習だということを経験させます。その予想や公式が正解であれば、興味はますますわいてくるでしょう。能開ゼミでは、小学一年生から興味付けを第一義と考え、学年に応じて体系的にシステムを構築しています。

算数科の主要指導者

主任

横川 聡樹

横川 聡樹

算数の問題と対峙するとき、何かに気づき、自身がもつ解法にひきつけることにより、難問が解決できます。その時、解けた喜びとともに『算数の美しさ』が理解できます。その“気づく”という鋭い感覚を養うべく、算数に向かう姿勢を伝授し、日々鍛錬・強化させます。そして、『努力が報われる』という成功体験を獲得させていくことが私たちの仕事です。