高校受験準備コースの教科指導方針 [小学生]
算数
原理・原則を理解することで中学進学後を見据えた土台を構築
● 小5・6ゼミテキスト
算数では単元学習を通じて、まずは知的好奇心をもたせるために、日常の素材を活用して数や量、図形について触れていきます。そして、そこに潜む原理・原則をしっかりと理解させていきます。その直後に原理・原則を意識しながら演習問題に取り組みます。見様見真似で解いていくうちに、自力で解けるようになっていきます。
このような演習の積み重ね、「できる」「分かる」を繰り返しているうちに、たとえ「苦手な単元」であろうと、「やってみよう」というチャレンジ精神がわいてきます。
また、応用問題を考える力も「どれだけ問題を解く練習をしたか」ではなく、「いかにその問題の本質を見抜くか」によって決まります。能開の授業では、このような本質の理解を通してお子さまが潜在的に持っている思考力を引き出すきっかけづくりをします。お子さまはきっかけさえつかめば、人が変わったように問題に一生懸命に取り組み、想像以上の学力を身に付けていきます。これらの単元学習と合わせて、算数の成績アップに必須な計算力も毎回の授業や宿題を通じて同時に磨いていきます。
各学年の指導ポイント
小4では
1年を通じて「授業の受け方[積極的に質問する/先生の講義をしっかり聞いてから板書するetc.]」「学習の仕方[途中式を必ず書く/間違えた問題は必ずとき直すetc.]」を徹底指導します。また、算数・数学の成績向上のカギを握るのは何といっても「計算力」です。速く・正確に計算する力を育むべく、毎授業に行う計算テストを活用し、計画的かつ継続的に反復学習を行います。
小5では
小5は「平均・単位量あたり」「割合」「面積」「円と多角形」など、つまずきやすいテーマを学ぶ[=差がつく]学年です。ここから学習内容の難度がグンと上がり、学習量も増えるため、週単位での「計画力/やり抜く力」を向上させる必要があります。具体的には「授業 → 翌日までに間違い直し・宿題・次週のテスト勉強 → 授業前日に復習」の毎週の学習サイクルを構築します。
小6では
小5の学習内容に加えて、小6では「比と比例」「速さ」「円・おうぎ形の面積」「立体図形の体積・表面積」などを扱います。この2年間で「中1の学習内容の8割+中学3年間で学習する図形の基礎」をゼミ・講習で複数回、網羅的に学習し、指導スタッフが原理・原則の理解にこだわった奥行きのある学習指導を行うことで、中学入学後に活かせる数学的な思考力を養成します。
国語
知識力・読解力・表現力を体得し言葉でコミュニケーションする力を養成
● 小5・6ゼミテキスト
国語に必要な知識力・読解力・表現力の3つの力を、比較的時間にゆとりのある小学生の時に時間をかけてしっかり育んでいきます。中学・高校と学年が上がるにつれて、変化するのは文章素材のレベルだけです。
①知識力…さまざまな文章を読むとき、豊かな単語力があれば、文意は自然と理解できます。もちろん「漢字の読み・書き」以外にも「同義語」「慣用句」「文法」など、さまざまな分野に渡ってこの“知識力”が問われます。問題はそれらの言葉がどんな意味合いでどのような表現のときに使われるものかを整理しておくことです。そうすることで、多くの知識問題に対応することができます。
②読解力…“読解力”を身に付けるには、言葉に関する“知識力”を土台にして、さまざまなスタイルの文章の読み方をマスターしなければなりません。文章にはスタイルがあり、文章読解とはそれらの表現スタイルを前提として、内容理解を進めていくものです。読解問題に取り組む訓練では、代表的な文章スタイルに慣れるために、多くの文章スタイルに触れるようにしています。
③表現力…“表現力”つまり書く力については、“読解力”と同様、すぐに身に付くわけではありません。表現とは、《誰か》に自分の思いや考えをアピールすることです。表現する者は、コミュニケーションしたいと思うことで初めて、言葉を選び、話の構成を考えます。だから《誰か》への呼びかけを起動させる訓練が不可欠で、授業ではそのような“コミュニケーション”の訓練を行っています。
各学年の指導ポイント
小4では
小4国語では「授業の受け方」「学習の仕方」をじっくりと学ぶのと同時に、(問題を解くことよりも)「物語文」「説明文」といった基本的な文章の内容を、手を使い・考え・理解し・情報の整理をすることを重視しています。また、「未知・未習の語彙を自分で調べ、使用し、習得すること」に力点を置いた指導を小4から行うことにより、読解力の向上を多面的に支えます。
小5では
国語力を上げるには「読解処理能力」と「解答処理能力[=解答を探す・選ぶ・表現する力]」の向上が必須ですが、小5から少しずつ素材分の難度を上げ、「解答処理」にもフォーカスしていきます。文章中にマーキングを施した部分を中心に、解答となる箇所を探す・見つけ出すこと、そして自身の解答のどこに問題があるのかを可視化することを習慣化します。
小6では
高校入試において出題される素材文を読み解く上では「語彙力」「表現力」の向上が欠かせません。中学生よりも比較的時間のある小6のうちにこれらのテーマの文書を読み解くのに必要な語彙を習得し、「読む訓練」「解く訓練」に加え、「要約する訓練」も交えた指導を行うなど、アドバンテージをもって中学生になるべく、万全の準備を行います。
英語
英語絵本の多読多聴でストーリーを楽しみながら
将来の試験・留学・仕事へつながる4技能を育成
小学生の英語学習で大切なことは、英語や海外文化に対して「好奇心」を持つこと。そして良質で大量のインプットを行うこと。能開センターにはそれを支える学習環境があります。
発話を重視した文法・単語指導
小学校の英語学習で大切なことは何でしょうか?それは、「音声から学ぶこと」そして、「翻訳せずに英語のままで学ぶこと」です。能開センターでは、まず「音」と「イメージ(写真・イラスト)」を提示し、子どもたち自身が「どういう意味だろう?」と推測することから始めます。そして、ネイティブ音声をすばやくリピートすることで、文法で最も大切な「語順」が流暢さを伴って身に付きます。指導者は英語が飛び交う、活気あるライブ空間を演出します。文法は「言葉のルール」です。ルールを知ることでより、興味がわき、上達できます。
自律的な学習習慣を育む多読多聴トレーニング
なぜ英語が話せないのでしょうか?実は、インプット不足が原因です。例えば、生まれたての赤ちゃんは、話し出すまでに約1年かかります。これは「沈黙期(サイレント・ピリオド)」と呼ばれ、この間ひたすらインプットをしています。しかし、一旦話し出せば、言葉があふれ出します。英語学習も同様です。まずは、あふれ出すほどのインプットが必要なのです。
では、日常的に英語を必要としない日本で、大量のインプットを行なうにはどうすれば良いのでしょうか?その答えが「多読多聴」です。多読とは「やさしい英語の本を、楽しくたくさん読む」学習法です。イギリスの教科書としても愛されているOxford Reading Treeなどの、楽しく、文化も学べる英語絵本で学びます。また、ネイティブ音源を活用し、「音読」「シャドーイング」などの音声トレーニングを行い、アウトプットの力につなげます。
新指導要領では、語彙数が大幅に増加します。小学生のうちに、受容語彙(見て、聴いてわかる単語)をできるだけ増やしておくことが、中学以降の学習をスムーズにするポイントです。また、中学英語教科書3年分の延べ語数はわずか5千語程度ですが、能開では、2年間で3万語~5万語の豊富な読書量を通じ、バランスの取れた、世界とつながる英語力の素地を築きます。
英検®にも役立つアプリ
通常の授業に加え、開発した「英検リスニングマスター」で万全の英検対策が可能です。1年の学習で5級合格、2年の学習で4級合格が目安です。また、多読多聴は習熟度に応じた選書が可能ですので3級や2級をすでに合格しているお子さまにも通っていただいております。
小6・3学期より 中学進学準備講座開講
算数は少しずつ、正負の数や文字式といった中学内容に触れながら、算数と数学の違いを学びます。国語は物語文・説明文・論説文について、読解の型の理解を深めて総まとめを行います。英語では中学英語の導入として「be動詞」「一般動詞」や数字、日付、天気、交通手段など日常的によくつかう対話表現を学び、中学校での学習に備えます。
英検®対策講座(5級~2級)小4〜中3
能開の小学英語・中学英語受講者は、スマホやパソコンでいつでもどこでも学べる「英検対策講座」が受講できます。英文法をスモールステップで学べる、わかりやすい映像授業と、英検を徹底分析したオリジナル模擬試験で英検合格を目指します。習熟度に合わせ、自分に合った級の対策が可能です。能開センターでは、小学生のうちに英検4級まで、中学生のうちに英検2級までの取得を推奨します。英検合格を通じ、英語に対する自信をつけ、英語を得意教科にしましょう!
講座内容(全級共通)
文法レッスン30回
単語学習30回
模擬試験6回
小6・3学期より
中学進学準備講座開講
算数は少しずつ、正負の数や文字式といった中学内容に触れながら、算数と数学の違いを学びます。国語は物語文・説明文・論説文について、読解の型の理解を深めて総まとめを行います。英語は「書く」ということを通じて、これまでの学習状況に合わせて語彙を増やし中学生からの文法の学習に備えます。