南野 格一・いずみ校責任者が語る“合格指南”

記事の日付:2016/05/31

この記事は 2016年05月31日 に書かれたものです。
現在は状況が異なる可能性があります。

 

『ウィンウィンの関係でご家庭の最大のメリットを引き出す』
いずみ校責任者:南野 格一

南野 格一・いずみ校責任者が語る“合格指南”

ウィンウィンの関係でご家庭の最大のメリットを引き出す

南野 格一

いずみ校責任者

南野 格一

京阪神および奈良地区での中学受験指導の経験と手腕が買われ、校責任者の有力候補として入社。堺東校での能開メソッドの研鑽を経て、今春よりいずみ校責任者に抜擢される。常にご家庭の立場や気持ちを汲み取り、明快、的確、かつ誠心誠意に対応するのがモットー。指導教科は算数で、小6「算数大全」の映像講座も一部担当する。

「いずみ校成長計画」とは? 「行列のできる店はうまい」?

いずみ校責任者になられて、いかがですか?

南野 ワクワクしています。やりたいことがたくさんありまして(笑)。

ぜひとも、そのあたりをお聞かせください。

南野 はい。名付けて「いずみ校成長計画」です。能開センター・いずみ校を地域の皆さまにより知っていただき、より早くご入会いただき、より多くのメリットをご享受いただけるよう、いずみ校スタッフの意識と行動をパワーアップしていきたい、そしてそれによってご家庭とともにいずみ校ももっと“成長”していきたいということです。

 ここは新興住宅地、文教地区としてこれからももっともっと伸びていく地域です。若いご家族が続々と移り住まわれ、子ども人口は増えています。お子さまの教育への関心も高く、中学受験する率は平均以上ですし、来年度からは和泉市初の公立小中一貫教育の試みも始まります。

 いずみ校責任者としての私の使命は、ご家庭の教育ニーズと能開の教育サービスを合致させ、“ウィンウィン”(Win-Win)の関係の中でご家庭にとってのメリットや成果を最大に引き出し、両者の最良の関係性を維持・発展させていくことです。

 私は、これまでの能開センターとご家庭の間には、ともすれば間違った思い込みや誤解があるように思います。結果として、それらはどちらかに“ルーズ”(Lose、損)を招き入れ、長続きしない関係を作ってしまいます。

どういうことですか?

南野 たとえば、「クラス人数は少ない方がよく面倒を見ることができて成績も伸びる」です。これは本当でしょうか? 人数が少なければ確かに一人ひとりへ目が行き届きますが、それだけで通塾の目的である成績は伸びるのでしょうか?

 成績を伸ばす最大の要素は、実は「切磋琢磨」です。それには一定以上のクラス人数がむしろ必要です。さらにいえば、人数の多さがクラス分化を生みます。クラス数が増えれば、クラス間の移動やお互いの対抗意識も起こり、そんなダイナミズムが子どもたちにいっそうの刺激を与えます。

 また、クラス数が多くなるとそれだけ指導レベルが細分化できます。そうすることで、クラスごとに最適レベルの指導が強化できるのです。これは一人ひとりの成績向上にとって非常に重要なことです。かくしてクラス人数の増加は学年全員の切磋琢磨につながり、全体の底上げとなり、最終的にそれぞれの志望校合格に近づくのです。

 「忙しい人に仕事は集まる」「行列のできる店はうまい」ともいいます。だから、能開センター・いずみ校はこう宣言します。「どんどんお越しください。どんどん成績を伸ばし、どんどん志望校に合格してもらいます」と。

「ご入会を先延ばしにするメリットは1つもありません」

なるほど。

南野 よくある思い込みはもう1つあります。「通塾は負担が大きいので、入塾はなるべく先に延ばした方がよい」です。本当でしょうか?

 中学受験する時期は小6の終わり(近畿圏では1月中ですが)と決まっています。期限が定まっているわけです。にもかかわらず、その準備を遅らせた方が良いとはいったいどういうことなのでしょう? ここには受験や勉強が「しんどいもの」「つらいもの」といった思い込みがひそんでいます。

 受験は客観的基準に基づく選抜制度です。主観的な、根拠があいまいな判断を避ける、むしろ優れた制度です。今後も大学受験など、数多くの受験に子どもたちは直面します。また、勉強、学びこそが人を成長させるものであり、知ることは喜びではなかったのでしょうか? 音楽やスポーツだけが子どもたちに成長や喜びを与えるものなのでしょうか?

 そこに問題があるとすれば、受験や勉強そのものにではなく、その内容や方法にあります。そして教育や受験をプロの仕事とお考えなら、ずばりどのプロを信頼し選択するかということなのです。

 能開センター・いずみ校は申し上げます。「思い立ったが吉日! ご入会を先延ばしにするメリットは1つもありません」と。受験学習が本格化するのは5年生以降です。しかしそれまでにその学習をきちんと消化できるだけの学習の基礎体力や姿勢を身につける、いわば「準備」がどうしても必要なのです。これがなければ、その後の受験学習は身になりません。

 準備に必要な期間は人によって違いますが、1~2年と申し上げて良いかと思います。つまり、3年生から4年生の初めまでが受験準備の開始時期となります。欲をいえば、2年生からご入会ください。学習の基礎体力が違ってきますから。良い学習習慣づけは早いほど抵抗なく自分のものになる反面、後になればなるほどそれが困難になります。

 申し上げていますように、能開センターでは基礎となる学習体力や姿勢の土台の上に、受験学力が載っていると考えます。つまり、しっかり準備した土台には当然より立派な建物を建てることも可能となるのです。

 なお、能開センターでは幼くなればなるほど、いわゆる詰め込みはせず、算数では計算力や数感覚、国語では語彙力や言語感覚自体を磨くことなどを重視します。実際、子どもたちはどの子も明るく楽しく学んでいます。他の習い事の時とまったく変わりません。ぜひご来校されてお確かめいただきたいと思っています。通塾も小2・3年生なら週1回で、ご費用もうんとリーズナブルです。

教育サービスの底上げで不安や不満の芽をつみ“ロス”を防ぐ

早く入会した方がいいことはわかりました。

南野 ありがとうございます(笑)。次は、ご入会くださった皆さまへの教育サービス向上についてお話させてください。

 能開センター・いずみ校は、ご家庭の皆さまの不安や不満などに“芽の段階”で向き合い解決できる教育サービスを行います。「不安や不満はゼロ!」と申し上げたいのですが、“100%”といえばウソになってしまいます。ですから、ごく初期の段階で対応できる仕組みを作ります。

 具体的には、家庭学習や自習室での学習状況の管理、質問への対応、また成績推移の追跡と必要な対策措置などを徹底します。個人対応でもその場対応でもない、いずみ校全体の教育サービスの底上げとなる仕組みにしたいと考えます。

 不安や不満というものは声にお出しくださればわかりますが、案外おっしゃっていただけないものです。結果として、不安や不満が高じて黙ってそこから立ち去っていかれます。その始まりはただ一度のご連絡のもれや遅れだったりもします。

 実は、こうした不安や不満の早期解消はご家庭のメリットをキープすることにつながるのです。対応の手遅れなどによる不安や不満はご家庭内でエネルギーのロスを生みます。たとえば、行き違いによる親子げんかなどは誰も望まないものでしょう。こうしたことを未然に防ぐことにもつなげたいと思います。

 あわせて、サービスというほどのものではありませんが、いずみ校持ち前の“明るさ”をいっそう強めていきます。保護者の皆さまをご送迎あるいはお電話の際のご挨拶や言葉遣い、子どもたちへの声かけの元気良さや温かさ、教室の清潔さなどにも十分注意してまいります。これらはすべてコミュニケーションの風通しを良くする基本条件ですから。

優先順位をつけて、わかったことができるようになる指導を

先生の指導についてお聞かせください。

南野 はい。いま、3・4・5・6年生の算数を担当しています。「わかりやすい授業」とよくいいますが、「わかりやすい」だけではダメだと思うのです。私が常に心がけているのは「わかったことができるようになる指導」です。子どもたちは授業で説明したらわかり、その場ではできます。でもテストになると、解けない問題が結構あるのです。

 そう指示していますので、子どもたちは問題がわからなければ質問に来ます。そこで説明しますと、わかります。でも、直後のテストでまだ解けないこともあります。説明すれば良いというものではないのです。教えすぎは「自分でできる」ことにはつながりません。

 人に頼らず、きちんと自分の頭で考える、自分の手で解けるようになること。これが「できる」です。ですから、質問では一度にすべてを教えないで、逆に質問して解き方を自分の中から少しずつ引き出させます。授業中も説明しすぎず、できるだけ多くの良問を自分の力で解かせます。アウトプットを重視しているのです。

 それと、「大事なことだから」と「あれもこれも」教えてもダメですね。そのクラスレベル、またその子に最適の指導テーマを1つずつ順序良く説明してあげることが大切です。優先順位をつけて、必要なテーマを理解し消化していけるように心がけています。

 なお、3・4年生では学習内容もさることながら、授業を受ける姿勢、学習の進め方やルールを守ることなど“しつけ”に重点を置いています。それに対して5・6年生では、残り時間と到達すべきゴールを意識しながら、必要な問題を厳選し、その日やるべきことをやり切らせることを重視しています。

受験は子育てであるとともに、親離れ・子離れの機会

中学受験をお考えの保護者の方へアドバイスをお願いします。

南野 わかりました。中学受験は「家庭の受験」ともいわれます。保護者の方も受験を通じてお子さまとの関係を上手に成長させていっていただければと能開センターでは考えます。そういう意味で、初めてのお子さまを初めて塾に通わせることになった保護者の方が陥りがちな注意点を申し上げましょう。小学3・4年生を想定してのお話です。

 保護者の方はたいてい、特に通塾始めの1年ほどは、お子さまへの期待が大きくなりすぎて、お子さまにご自分の理想像を押しつけてしまわれる傾向がよく見られます。そして「塾の宿題は自分できちんとできてあたり前。この子はそれがどうしてできないの?」とお嘆きになられます。

 私はそんなときは、「まず、休まず通塾できていることをおほめください。それだけでも同学年生の中では立派なお子さまです」と申し上げます。どの子も授業の中では指示通りきちんとやれているのです。しかし、ご家庭ですべき受験のための一通りの学習習慣ができるまでにはどんな子でも時間がかかります。そこをよくご理解ください。

 自分で学習できるようになるまでは、お子さまを上手にほめ、気分を盛り上げながら家庭学習のやり方を習慣づけていくことにご協力ください。まだこの頃は、塾でよりもご家庭で過ごされる時間が圧倒的に長いのです。

 実は、私自身もわが子の中学受験を体験した父親です。受験は子育てであるとともに、親離れ・子離れの機会でもあります。お子さまの成長につれ、しだいに手を放し、受験・進学とともにやがて自立していくのだという見通しのもと、お子さまとの二度とない“二人三脚”をお楽しみいただく気分でお付き合いください。

志望校合格とともに、次に向けての成長機会としての中学受験を

最後に、いずみ校のアピールをお願いします。

南野 前に、教育や受験はどのプロを信頼し選択するかが問題なのだと申し上げました。能開センターの指導の最大の特長は、中学受験を「合格」だけに終わらせない、ということです。中学受験を成長の“中間通過点”と位置づけ、きちんと「合格」を勝ち取るとともに、このプロセス全体を次に向けての成長機会、そういうトータルなチャレンジ体験として指導できる理念と技術を持っていることにあります。

 たった1回切りの「中学受験」というドラマの主役はお子さまであり、欠かせない脇役は保護者の方々です。私たちは「ご家庭の大事としての中学受験」を、責任を持って全面バックアップいたします。

 いずみ校にお越しください。ちょうど6月からはさまざまな夏イベントを催します。お子さま向けに「理科実験教室」や「算数オープン講座」、保護者の方向けにいろいろな「教育フォーラム」を予定しています。お申し込みはまだ間に合いますので、ぜひお越しください。お待ちしております。

ありがとうございました。