Web特別説明会「女子最難関中受験生の可能性を最大限に引き出す指導とは」
この記事は 2014年06月06日 に書かれたものです。
現在は状況が異なる可能性があります。
『Web特別説明会「女子最難関中受験生の可能性を最大限に引き出す指導とは」』
女子最難関クラス・リーダー/算数科:横川 聡樹
国語科:上野 誠一
理科:大澤 英亮
社会科:片岡 康二
これまで周到に準備が進められてきました、女子能開受験生を対象とする「女子最難関クラス」がいよいよ8月の「集結特訓」を皮切りに開講の運びとなります。
今回は本クラスの“Web特別説明会”をお届けいたします。
あと半年少しとなった2015年入試まで、本クラスで何をどう指導し合格まで導くのか、その設置のねらい、また各教科の指導内容などをご説明申し上げます。
指導スタッフ
上本町校
大澤 英亮
最難関中入試理科の超ベテランで、灘中だけでも600名以上の合格指導歴を誇る。その底知れぬ力量と経験を、女子最難関中入試理科の合格教材作成と指導に注ぐ。
上本町校
片岡 康二
過去問はもちろん、教科・入試内容を隅々まで精通する圧倒的な博識をもとに、一分のスキもない論理的な展開で解説と指導を行い、受験生たちを最難関中合格へと導く。
女性が活躍する社会の成熟化が女子中学入試の難関化を押し進める
横川 本日は何かとご多忙の中にもかかわらず、ご出席まことにありがとうございます。ご予定の方すべてにご出席いただきました。本クラス開講へのご期待にちがいないと、この胸にしかと受け止めております。
申し遅れました。私、横川です。本「女子最難関クラス」の責任者を務めております。最難関レベルの指導歴が今年で19年目を迎えます。うち、約半分は最難関女子専門の指導にあたってまいりました。どうかよろしくお願い申し上げます。
本日は、まず私から本クラス設置の背景とねらい、全体概要などをお話し申し上げたあと、各担当スタッフより教科ごとの指導内容をご説明させていただきたいと思います。
さて、最初に時代の大きな流れを申し上げておきたいと思います。
すみません、まず男子のお話です(笑)。灘中がこの2014年入試で過去最多の志願者を集めたことはご存知でしょうか? そうなのです。一般的に中学入試は合格しやすくなったと言われたりもしますが、たとえそうだとしても、難関、特に最難関と言われる中学入試の状況はまったく違います。むしろ、ますます厳しくなっているとさえ言えます。
実は同じことが女子難関中学入試の世界でも起こっています。以前とは競争のあり方が明らかに違います。この流れの契機となった一つは、少し前のことになりますが、2006年に洛南高附属中が女子募集を開始したことだと思います。この背景には、21世紀の日本社会における女性のあり方の変化があります。考えてみれば、大学を含めた学校は新時代にふさわしい新しい社会人を養成する機関です。洛南高附属中はそういう展望をもって女子募集を開始されたのだと思います。
わかりやすく申し上げましょう。女性が難関大学や大学院を経て、男女の別なく働き、管理職や経営職、高級官僚や政治家、医師・弁護士・公認会計士、さらには宇宙飛行士など、各界のリーダーとして活躍することがごくあたり前の社会となったのです。これへの私学の対応が、難関男子校だった私学の女子募集や女子校での難関コース新設なのです。
僭越ながら、保護者の皆さま方の最大のご関心は、お子さまの、東大・京大、それに国公立大学医学部医学科への進学ではないでしょうか? これにきちんと対応し、女子の高い大学実績を生み出してきた代表的な私学が、近畿圏では神戸女学院中、四天王寺中、洛南高附属中です。そして今年にはご承知の通り、新たな動きがありました。男子校だった西大和学園中の女子募集開始と、四天王寺中の医志コース新設です。
“女子最難関の併願受験”時代にピタリと対応する「女子最難関クラス」
横川 女子最難関の私学は新時代を迎えました。これから、このトップ4校は、いわば1つの“グループ”として毎年しのぎをますます削り合うことになるでしょう。これによって相乗効果が起こり、各校がその教育内容をいっそう高め合い、さらなる優秀な卒業生たちを輩出していくことと思います。すばらしい学校教育環境です。しかしながら、そこへの入試そのものはますます難関化していくということでもあります。
そこで、この状況に対応すべく、私たち能開センターは“最難関レベルの女子だけのための専門指導”を行うことを目的とする「女子最難関クラス」を設置し、女子能開生の可能性を最大限に引き出して、彼女たちの受験と合格を徹底支援していくことにいたしました。
女子の気持ちを理解し、上手くやる気を盛り上げていくには、ある種のコツが必要です。男子と同じ扱いではうまくいかないことがあります。また、脳科学で指摘されたりもしていますが、女子特有の学習特性があり、それを踏まえて指導することが女子の能力を効率的に引き出していくポイントとなります。だからこその“女子だけのための専門指導”なのです。女子指導の専門性、これをしっかり意識して運営されているのが女子校であり、その存在意義も当然そこにあります。
時代は、女子に女性性を認めた上で、男子同等の能力発揮を求めています。それが女子中学入試の難関化なのです。言うまでもありませんが、女子の知的好奇心、学習意欲や能力は、男子に勝るとも劣るものでは決してありません。トップレベルの女子たちが一堂に会して学習を進める「女子最難関クラス」は、他で得がたい切磋琢磨の場ともなるでしょう。
そしてこのクラスの一番の特長は、申し上げましたような“グループ”化した女子最難関の入試状況にピッタリと対応しているということにあります。受験校をある1校だけに絞り込まれている場合は別として、そうでない場合にはこれら4校を絡めた“併願受験”をされることになるでしょう。では、この“女子最難関の併願受験”という事態に、どう対応すればいいのでしょう?
単一校対策ではダメですし、複数校対策をバラバラに進めれば効率が悪く、間に合わないことになります。こんな場合は、単一校対策を越えて、女子最難関レベルをそっくりカバーできる力を培うのが王道であり早道なのです。実は最難関入試には共通点が多々あります。その上で、個々の中学校対策も行います。これが能開の「女子最難関クラス」です。
この指導を通じて、自分の夢を大きく育てていく子の手助けがしたい
横川 具体的に整理しながら、本クラスの概要をまとめます。まず対象校ですが、洛南高附属中、西大和学園中、四天王寺中(医志クラス)、そして神戸女学院中の4校です。ただし、四天王寺中につきましては英数ⅡおよびⅠコースをふくめて、すでに開設し実績を上げております「日曜実戦・四天王寺対策クラス」(9月開講)も専門的に対応いたします。
本クラスの開講は、9月から入試直前までの「日曜実戦」(計10日)、8月から入試直前までの「集結特訓」(計11日)の場で行い、約5か月・計21日間の講座となります。なお、お断りですが、4科選択の社会・3科選択の日曜理科特訓の授業に限りましては、男子最上位クラスとの合同となります。
受講は資格制で、「日曜実戦」の場合、直近3回の「中学受験公開模試」で100位(アラカルト判定)以内を2回以上取得していることが必要です。「集結特訓」での選抜判定はこれと若干異なりますが、ほぼ準じたものになります。なお、能開生でない方のご参加につきましては、在籍されている塾の模試成績で資格判定をすることも可能です。ぜひご相談ください。
内容の詳細につきましては各科担当よりご説明申し上げますが、原則として「日曜実戦」にてテスト演習とその解説授業を、また「集結特訓」ではテキストを使っての授業を中心に予定しております。いずれも最難関校入試内容を研究し尽くした教材と指導スタッフで当たります。
そもそも能開センターの指導はすべて、入試問題の科学的分析と過年度在籍生の総合データ解析に基づいており、想像や思い込みは一切排しています。
入試分析は毎年入試直後の「入試分析会」にてご報告の通り、分析対象校・科目ごとに全小問を能開独自の難易度分析マトリックスにマッピングし、合否分岐問題を抽出・特定するものです。無論、分析結果はこれに止まらず、カリキュラム・テキスト・テスト、そして指導内容の改善に毎年反映させています。
また、過年度在籍生のデータは、在籍中の成績推移(設問別含む)と入試結果を縦横に解析し、それを駆使しての現在籍者の設問別成績分析や課題フィードバック、志望校合否判定などに活用しています。
女子専門指導という面では、申し上げました「四天王寺対策クラス」で培っておりますデータと知見も存分に活かし、いっそうの充実を図ってまいります。
本クラスの目標は、受講生全員の志望校突破です。ですが、私たちスタッフの思いはもう少し大きなものです。このクラスを受講し、女子最難関と言われる名門私学を経て、志望の大学専攻へと進み、やがては社会のリーダーとなって世界で活躍する夢を持つ子どもたちのスプリングボードとなりたい、そんな一人ひとりの夢の実現に向けて少しでも手助けができれば――と教室でのコワモテとは裏腹に心の中で思っているのです(笑)。私たちはこのことにやりがいを強く感じています。
算数に正面から向き合い突破できる女子へと脱皮させたい!
算数科 横川 聡樹
横川 では、引き続きまして、私横川より算数の指導についてご説明いたします。
日曜実戦は毎回5コマの授業で、「算数①」「算数②」「国語」「理科」「社会または日曜理科特訓」という構成です。算数が2コマありまして、算数①ではテスト演習と解説授業を行います。テストには前回授業内容を4割前後、あとは女子最難関の入試を想定した実力問題を出題します。そしてテストのやり直しと分析を宿題とします。
算数②では、過去問や想定問題などが盛り込まれた本クラス専用オリジナルテキストを用いて、女子最難関入試への対策知識や力量を高めていきます。宿題も出します。そして、これが次回のテスト内容となります。なお、宿題を進める専用シートを配ります。
集結特訓では、テキストを用いた授業、プラス、特訓プログラムに従った模試となりますが、集結特訓としての独立性を保ちつつも、本クラスの一貫したカリキュラムとして構成いたします。
それから言うまでもありませんが、平日のゼミと土曜の算数特訓が本クラスの前提となります。おろそかにすることがないようにお願いします。上手に家庭学習を進めていくこと、テキパキとこなしていくことが必要です。それにはスピードと正確な処理能力が要るのですが、これを磨くことが最難関入試突破のためにも非常に重要です。後でも述べます。
本クラスでの算数のねらいを整理しますと、3点あります。
- 1.
- 対象校過去問に必要な知識の徹底習得
- 2.
- 最短時間で問題の要素を把握する分析力の養成
- 3.
- テスト形式演習による応用力・実戦力の養成
最初の「対象校過去問に必要な知識の徹底習得」ですが、たとえばダイヤグラムですとか、いかにも最難関校らしい出題テーマがあります。これらの出題のされ方、解法を身につけます。次の「最短時間で問題の要素を把握する分析力の養成」というのは、どういうテーマがどう絡み合い、どう解けばよいかを素早く見抜く力を培うことです。3点目の「テスト形式演習による応用力・実戦力の養成」とは、そんな“ひねり”を含んだ問題への対処のしかたなど“得点力”を体得していく機会という位置づけになります。
関連して、スピードについて申し上げます。たとえば、洛南高附属中の算数の試験時間は入試で最長の70分ですが、小問数が30という多さ、しかも難問です。まずスピード、特に計算の速さなくして合格はおぼつかなくなります。筆算は正確さ、暗算は速度です。どちらをどう使うか? 筆算ばかりに頼らずに暗算力を磨くことがカギとなります。
また、女子にありがちな、何でも定規を使ってキレイに図形をかく習慣も時間のムダ遣いです。フリーハンドで良いものはそれで良いのです。こういうムダな時間は極力使わない学習姿勢をふだんから身につけなければなりません。「じっくり思考、手早く処理」、これが最難関算数突破の合言葉です。
最後にまとめます。“女子こそ算数!”です。最難関入試に挑むトップレベルの女子たちには、国語と理社の暗記系は合格への前提条件になっていまして、ここではなかなか差はつきません。全教科の中で最も点差が開くのはやはり算数なのです。にもかかわらず、国語などに比べると、算数は苦手というのがこれまでの女子でした。しかし最難関中が、そして時代が求めているのは男子と同等以上に算数ができる女子です。“女子こそ算数!”と掲げるゆえんです。私たちが算数に正面から向き合い突破できる女子へと脱皮させていきます。ご期待ください。
得意ゆえの落とし穴を越え、“大人”の読解と解答ができる子に!
国語科 上野 誠一
上野 国語担当の上野です。よろしくお願いします。
最難関中に挑む女子たちは比較的国語が得意ですので、高得点勝負となります。つまらない失点をせず、どんな文章や出題形式でも高い得点力を安定的に発揮できることが合格への条件ですが、“得意だとの思い込み”がかえって落とし穴になりかねません。
そこで、指導方針として次の3点を挙げておきます。
- 1.
- 対象校過去問に対応する上で必要な知識整理の徹底
- 2.
- 感覚頼りに陥らせない論理的思考力の育成
- 3.
- 実戦形式による解答作成能力の向上
1つ目は、語彙力を中心に知識に“機動力”を倍加することです。ある言葉や漢字を知っている、書けるだけでは通用しない問題が出ます。たとえば、男子最難関校と同様なパズル的な出題形式。言葉や漢字の“ネットワーク力”を背景にした“ひらめき”が必要となります。また、大問として独立せず、文章読解の問題の途中、小問としてふいに語彙や文法問題が登場することもしばしば。頭の切り替え、フットワークの良さが要求されています。
2つ目は、“文章読解の正しさ”と“正解”との違いを知ることです。国語が得意な女の子はよく「先生、この答えオカシイ…」と訴えてきます(笑)。模範解答に納得できない、自分の答えの方が正しい、との主張なのです。部分点はもらえても彼女の答えが“正解”とはならない原因の多くは、たとえば「文章のことばを使って」など、設問条件の見落としにあります。これは実は、感性主導の読み取りをさらに論理性に引き戻せるかを試す設問なのです。設問条件からの論理的な読解力と解答処理力、つまり感覚頼りでない“大人”の読み取りと答え方が要求されています。
3つ目は、限られた時間の中で最大のパフォーマンスを発揮することです。「全部解きたい」が女子の思いです。問題を飛ばさない、時間をかけ過ぎる、などで“時間切れ”となり、結果として得点力が低下します。たとえば「ぬき出し」は要注意です。時間配分を意識しながら、最大のパフォーマンスをどう発揮するかを“実戦レベル”で身につけなければなりません。当然、スピードも大きな課題点です。
以上のことからもおわかりのように、日曜実戦での進め方はテスト演習、そしてその解説授業というスタイルをとります。過去問も組み込み、最大の効果が上がるカリキュラムとしました。解説授業では、設問の解き方、答え方ばかりでなく、読解そのもののスキル――たとえば、難解語に出会ったときは次行で理解する――も伝授していきます。
対象の最難関4校の国語にはそれなりの特徴があります。各校ごとの出題傾向、求められる解答方法などがあります。また、それを越えて共通して求められている国語力――たとえば、段落構成を読み取る力――もあります。これらを効果的に組み合わせながら、最も能率の良い指導を行う準備を進めています。
宿題についてですが、語彙力強化のための語句プリントを課します。それからテストの間違い直しですが、自分がなぜそう間違えたのかの研究をノートにしてほしいと思っています。“ボタンの掛け間違い”を明確に自覚することから、ではどう解けば良かったかも見えてきます。
最後に、時間と労力の適正配分に一言します。テストではもちろんそうですが、家庭学習などでもこれを心がけ、習慣づけることが大切です。たとえば、見た目の“きれいなノート”は不要です。科目バランスについても意識しなければなりません。合格は国語だけでは不可能です。3科ないし4科の合計点であることを忘れてはなりません。
「理科が得意!」という逆転発想で、女子最難関中入試を突破する!
理科 大澤 英亮
大澤 理科担当の大澤です。よろしくお願いします。
一般に理科は、女子に苦手意識を持たれがちな科目です。女子が自然に勉強する順番としては、国語・算数・社会、そして理科ではないでしょうか。しかしながら、理科は女子最難関中入試では非常に重要なポジションを占めています。
実は、女子入試が難関化した理由の1つはこの理科の難問化にあるのです。以前は暗記知識問題、基本計算問題が中心だった出題が、いまや算数同様、男子難関中入試に匹敵する思考問題がよく出題されています。だからこそ、こうも言えるでしょう。理科をモノにできれば、女子最難関中突破への大きなアドヴァンテージになると。
そうするためには、やみくもな学習では効率が悪すぎます。そこで本クラス理科で、最難関中入試問題へのアプローチのしかた、正しい考え方と解答プロセスのたどり方、必要な解法テクニックなどを身につけていただきます。なお、3科選択者の「日曜理科特訓」では、さらなる増補を行います。
テスト中に机間巡視し、子どもたちがどういう順番に問題を解いていくかを見てみますと、律儀に問題番号順どおりに取り組んでいる女子をよく見かけます。これは間違いです。限られた時間内で最も効率の良い答案作りが求められているのです。問題を選別し、解ける問題、そして解かなければならない問題からアプローチしなければいけません。
日曜実戦はテスト演習と解説授業で構成しますが、毎回、テスト後の解説の中で“今日の問題の解き順”も学んでもらいます。こうして日頃から“問題を見分ける眼”を鍛えていくことが必要なのです。
計算問題でも、女子が突破しなければならない関門がいろいろとあります。すでに学んだ解法を組み合わせれば比較的容易に解ける問題なのですが、それを見抜けずに初めてのタイプの問題だと思い込んで手が止まったまま時間だけが過ぎていく、というのはよくあるパターンです。また、解けたとしても自己流だから余計な回り道が多く、時間をかけ過ぎてしまいます。解き方の筋道を知っているかどうか、つまり正しい思考プロセスをたどれているかどうかが大きなポイントなのです。授業でしっかりと解説してまいります。
女子は得意とされてきた暗記系問題ですが、最近は弱い子も増えているように思います。知識は“点”で覚えるのではなく、関連する知識全体の関係の中で“図”として理解することが大事です。そうしていれば、たとえその知識がなくとも選択肢問題なら絞り込むことも可能です。しかしこのバランス感覚がないと、トンチンカンな答えでも平気で選んでしまいます。
ですから、この感覚を含めて磨いていく、暗記系知識の確認テストも実施していきます。10分で100題を解きます。これくらいのスピード感でもって、反射的に反応できるようにならなければなりません。
入試までのスケジュールの中での節目ともなる集結特訓では、その間の平日ゼミで学んだテーマ内容の確認を行った上で、対象4校の頻出テーマにも取り組みます。たとえば洛南高附属中では「重心」を考える力学が、四天王寺中では天体運動の計算などがよく出題されます。備えあれば憂いなしです。最良の準備をして女子最難関中入試に臨んでもらいます。
“食べず嫌い”の女子が多いです。正しい“食べ方”が身につけば、その“おいしさ”や“楽しさ”もわかります。「理科が得意!」という逆転発想で、女子最難関中入試の突破を図ります。
知識を“小学生としての教養”に高め、“最強の得点源”にする!
社会科 片岡 康二
片岡 社会は決して“暗記”で終わるものではありませんが、暗記から始まりそれがある程度まで通用する科目だとは言えます。少なくとも社会学習の基盤は、知識の習得です。女子最難関中入試の社会対策を講ずるにも、まずはこれが基盤となります。この基盤を作るための学習スタイルはコツコツと努力を重ねていくというものです。資質的な要素があるかも知れませんが、こういう学習スタイルが身についているかどうかは、女子最難関中入試に向けての社会学習にあたっても大切なポイントだと思います。
平日ゼミのカリキュラム通り、夏前までに地理・歴史・公民の知識が一通り消化できていること。もちろん、小学校教科書に漢字で出てくる用語は漢字で書けることも含めてです。これを前提に、本クラス社会ではそれらの知識をさらに広げ、有機的に発展させていきます。時事問題や世界の地理・歴史などもそこに加えていきますが、それらを含めて言わば“小学生としての教養”といったまとまりやつながりを持たせていきます。毎日のことで言いますと、テレビや新聞のニュースに関心を持ち、国内外の出来事、社会の動きを知っておくことも大事です。
以上のような知識、素養をもとに、“暗記”を越える段階に進みます。最難関中入試の社会は単なる暗記では通用しません。まず、出題・解答形式ごとに情報の読み取りが必要です。たとえば、複合的なグラフや表、また説明ぬきの図版などを用いた問題、正誤判断を要する問題、論述問題など、それぞれに対してある程度のノウハウや着目ポイントがあります。そこから得られた情報に基づき、知識を組み合わせたり比較したり思考し、解答していくわけですが、やはりテクニック的な部分もあります。こうした難関校特有の問題スタイルに対応する演習をしっかりと重ねてまいります。
授業の流れを申し上げますと、最初に一問一答的な確認テストを行います。前回内容がしっかり復習できているかどうかのチェックです。9割以上なら合格とします。
そしてテスト演習となりますが、女子最難関校入試に対応した本格的なものです。各校の必須テーマに沿い、5つの大問として、地理・歴史・公民全分野よりまんべんなく出題しますので、結果から自分がまだ十分には消化できていない学習テーマを発見することもできます。また、ゼミテキストでは取り扱わないグラフや図版の読み取り、今年度の時事問題、近年頻出の正誤問題では組み合わせの様々なパターンなども盛り込んだ内容です。
演習後は解説授業を行います。問題に関連して付加すべき知識事項を整理し、設問ごとの解法ポイントなどを詳しく説明いたします。また、対象校ごとの出題傾向や特徴なども指導しますので、より効果的に過去問演習を進めてもらえるものと考えています。
最後に、四天王寺中と神戸女学院中は4科必須ですが、洛南高附属中と西大和学園中は3・4科選択制ですから、そこで“4科選択”することは「社会で高得点がとれる自信がある」ことを意味しています。実際、社会は“最強の得点源”となり得ます。「高得点がとれる社会」に仕上げる、これがこの講座の目的です。なお、各中学校ではそれぞれ入試内容を踏まえて、入学後の社会学習が始まります。ムダは一切ありません。しっかりと指導いたしますので、受講生の皆さんもがんばってもらいたいと思います。
指導スタッフ一同、万全の準備を行い、本講座で最高の指導を進めようとの決意を新たにしました。ご期待ください。説明会は以上で終了となります。皆さま、長時間ご清聴ありがとうございました。
(本稿は5月22日開催の説明会をもとに、加筆・再構成しました。)
女子最難関クラス・リーダー/千里中央校
横川 聡樹
洛南高附属中をはじめ、近畿圏最難関中の女子入試算数指導に一貫して取り組む。虚飾を振り払いストイックに本質を究めていく指導と実績には常に多くの信頼が集まる。
千里中央校
上野 誠一
最難関中入試国語のエキスパート。ストンとわかる明快な解説、表現豊かで子どもたちをあきさせない楽しい展開の授業が子どもたちの国語力を伸ばすと定評あり。