田中 範・阪神・北摂エリア責任者が語る“合格指南”

記事の日付:2014/03/03

この記事は 2014年03月03日 に書かれたものです。
現在は状況が異なる可能性があります。

 

『一人ひとりを最高レベルの指導陣が第一志望合格へと導く』
阪神・北摂エリア責任者:田中 範

田中 範・阪神・北摂エリア責任者が語る“合格指南”

一人ひとりを最高レベルの指導陣が第一志望合格へと導く

阪神・北摂エリア責任者

阪神・北摂エリア責任者

田中 範

 多年、阪神地区の難関中学受験指導に従事し、灘・甲陽学院・六甲・神戸女学院をはじめ当地区の私立中学入試に精通する。縁あって2013年能開センターへ移籍、当地区での指導の中核を担う西宮北口校の開校を主導した後、2014年より阪神・北摂エリア責任者に就任。また、最難関中学入試のエース指導者・鳥居輝良とともに、能開で《最難関α特訓》を企画・実現させ、「《α》クラス、灘中合格率93%」の成果へと導いた。引き続き《α模試》など、《α》企画を精力的に展開中。
 教科担当者としては算数理論に精通し、要所を的確にとらえたわかりやすい指導とメリハリの効いた明るく楽しい授業で、また保護者へはバランス感覚に富んだ正確でていねいな対応で知られる。

難関中学をめざしての入試熱はいつまでも冷めない

ここ西宮北口は「塾銀座」あるいは「塾横丁」と言いますか、軒を接するように各塾が横に向かいに立ち並んでいますね。まず、この地区の教育環境をどう考えますか?

田中 西宮北口は西日本最大の中学受験の中心地で、6年生だけでも1000人近い子どもたちが集まってきます。著名なところでここに教室を出していない塾はないのではないでしょうか。私立中学も、皆さまご存知の灘をはじめ甲陽学院や六甲、神戸女学院、さらに関西学院や神戸海星女子など、いかにもこの地区らしい魅力あふれる学校が多くあります。

 どんな魅力か、ですか? 恵まれたロケーションからくるのでしょうが、学舎から海を見下ろせたり小高い丘の上にあったりと、豊かな自然環境を背景に大らかな校風を有する学校が多いですね。

 そういうこともあり、この地区では公立小学校の中でも小学6年生のおよそ3分の1が中学受験をするところもあります。私学志向がとても強いのです。ですから、近頃「中学入試は易しくなった、入りやすくなっている」というお声もありますが、少なくともこの地区では必ずしもそうではありません。

 そもそも子女教育に熱心な、成熟した文教地域です。「住みよさランキング」などでいつも上位にくるような街がこの地域に数多く散在していることからも伺えます。そういうご家庭の子どもたちが西宮北口の学習塾へ集まってくるのです。

 地域のターミナルとなっていて、アクセスが良いことも大きいですね。北の宝塚方面から、南のJRや阪神線方面から、西の岡本など東灘方面から、たくさんの子どもたちが毎日集まってきます。また、近頃は大学予備校などもここに校舎を構え始め、総合的な文教拠点としてますます発展しつつあるように見えます。

 この地区の中学入試事情をもう少しマクロ的に述べますと、子ども人口の減少とともに、中学受験者数も全体としては減少方向に進む感があります。しかしながらご存知でしょうか、今年度の灘中入試はなんと過去最高の受験者数となりました。ご家庭の受験・教育ニーズの表れとしての中学入試で二極化が起こり、いわゆる難関校入試はますます難関化しようとしているのです。もちろんこれは灘に限ったことではありません。たとえば大阪星光学院中入試でも、その難関化は顕著な傾向だと思います。難関中学をめざしての入試熱はいつまでも冷めないままだと言えます。

 また、私学の少子化対策として打ち出され、大阪・奈良地区ではもはや当たり前となっている「午後入試」や「コース分離」などといった入試制度の諸改革ですが、ここ兵庫でもそういった流れが加速しています。こうした流動化する入試状況にも予断が許せません。しっかりと対応していくことが必要です。

志望校合格は当たり前、そして能開だからこそできること

改めて、阪神・北摂エリア責任者としての抱負をお聞かせください。

田中 “能開センターの良さ”を肌で、直に知っていただきたいと強く願っています。私たち進学塾は学校外教育機関であり、その存在は社会的ニーズにお応えすることで許されています。そのニーズとはまず、お子さまを第一志望校合格へと導くことでしょう。これに能開センターがお応えすることは当然のことで、そのための強力な指導陣をすでに整えました。必ずご満足いただける指導スタッフが勢ぞろいしている、と自負しております。

 しかし、それだけではありません。“能開センターの良さ”はここからです。“一人ひとりに焦点をあてた指導”を進め、“一人ひとりにとって納得のいく受験と合格”をしていただきます。私たち能開センターは最終的な合格人数や全体で何人ではなく、まず一人ひとりの子どもたちに目を向け、一人ひとりに真剣に向き合います。これがただの言葉ではなく実際にそうしてきたことは、これまでの能開センターの“歴史”を、あるいは“現在”をお知りになればご理解いただけることと思います。たとえば、能開センターの『中学受験体験記』を一度ご覧ください。これは能開センターという塾の“履歴書”であり、実際のお客さま方による“品質保証書”です。また「体験授業」にお越しいただくと“能開センターならではの良さ”をお感じいただけると思います。

 いま述べたことがなぜ能開センターには可能なのか、それは、掲げた指導理念が能開センターの指導の中で実際に息づいているからです。「志を高く持ち、自ら学び、自ら考え、自らの判断で行動できる人物の育成」。これを「受験までのプロセスを含めた合格体験」全体を通じて実現していくことが能開センターの指導であり使命なのです。

 小学生半ばから後半にかけての中学受験準備期は、同時に人としての成長においても非常に重要な時期です。それをゆるがせにはできませんし、一生に一度きりの中学入試をむしろ“またとないチャンス”として捉えることで、人としての成長を大きく促そうというのが私たちの考え方です。

 青年前期の中学生となりますと、自我の自覚が深まって何にでも意識的な思考と行動が強まりますが、これ以前の少年少女期は比較的まわりからの影響を受けやすく、良いことも悪いことも習慣化していきます。

 だからこそ私たちはこの時期に、「入試突破のための学習」だけでなく、志望校入学後の学習と生活を見据えた「学び方」や「考え方」、ものごとへの「取り組み方」、さらには「あいさつや礼儀」など人との接し方にまで心を配った指導、お預かりの仕方を心がけているのです。能開センターだからこそできることが確かにあります。こういう指導のあり方を、この地区でしっかりと根付かせていきたいと思っています。

子どもたちの可能性を開いていく仕事への責任感とやりがい

現在までの反応はいかがですか? また、保護者の方々へはどう対応されていますか?

田中 西宮北口校は開校から8か月ですが、この地で何の実績もなく、また進学塾としては未知数の状態であるにもかかわらず、体験授業や各種イベントへご参加、またお問い合わせをたくさん頂戴しております。本当にありがたいことだと思っています。

 保護者の方とお話する実際の場面では、お子さまが目標に対していま出来ていること、出来ていないことを明確にお伝えするようにしています。その際、「なぜそうなのか」がポイントになります。なぜなら、たとえば得点は「一部」の表れであって、改善はその子の「全体」に関わるものだからです。「その子をどう成長させるか」が問題になっているのです。

 安易な解決法もあり得るでしょう。しかしそれではもちろん本当の解決へとはつながりません。だから私は、本当の解決に向けて、あえて一歩踏み込んだアドバイスをいたします。なぜなら、保護者の方の、お子さまへの深い愛情に対して誠実にお応えしようとすればするほど、そうならざるを得ないからです。そして、これが能開センターのスタンスです。

 実はそう申し上げる私たちも、それによって何事かをお約束し、お引き受けすることになります。能開センターには「指導者十則」というものがあるのですが、その第一則は「教育は共育と心得よ」です。子どもたちと、それに保護者の方々ともごいっしょに、私たちも一歩一歩新たなことに挑戦し学んでいきたいと思っています。

 そして、こうしていくことが私たちの仕事なのだと私は考えています。「中学受験」を通して、それだけではなく、それを越えて、子どもたち一人ひとりの可能性を開いていく営み、これこそが「教育」ですが、その一端を担う責任の重さをひしひしと感じると同時に、そこに大きなやりがいも感じ、この仕事に携われることに私は心から感謝しています。

“ハイブリッド”ならでは、体系的な力が身につく優れた指導力

エリア3校のこと、また先生の授業についてお聞かせください。

田中 西宮北口校、千里中央校、梅田校の3校になりますが、いずれも新設校で各校とも今年度からようやく6年生までを指導します。来春に初めて受験生を入試へと送り出すことになるわけです。先ほども申しましたが、子どもたち一人ひとりにとって十分納得のいく受験をしてもらえるよう、全スタッフ一丸となって全力を尽くす覚悟です。目標は全員の第一志望合格です。

 西宮北口校については、他にはない能開センターの良さを知っていただき、ご支持の輪を大きく広げていきたいと思っています。数多くの経験を持った指導スタッフたちが皆さまのご期待以上の結果を導き出すことをお約束しておきます。

 千里中央校は北摂に広がる住宅地の要地に位置します。駅前の千里ライフサイエンスセンタービルという高層ビルの15階にありまして、能開センターで“最高”の教室です(笑)。ここでも能開センターの良さを知っていただくことが第一でしょう。もちろん、皆さまのご期待に十分お応えできる指導スタッフたちを配置しています。

 それから梅田校。言うまでもなくターミナル拠点校です。阪神・北摂エリアの6年生の集結授業「日曜実戦」はここで実施します。梅田校ではエリアのパワーを集結させた熱い授業はもちろんですが、対応のきめ細かさにも自信を持っています。

 3校とも、度合いは異なりますが“ハイブリッド”指導陣です。もとからの能開スタッフに、私同様にさまざまな塾で指導を経験してきたスタッフが混ざっている“雑種(ハイブリッド)”なのです。「雑種強勢(ヘテローシス)」という言葉をご存知でしょうか? 「雑種(子)が両親より大きさ、病気や環境に対する強さ、能力などで優れている現象」をいう生物学用語です。ハーフに美男美女が多いのはこのためだと言われていますね(笑)。ともあれ、良い意味でこれを発揮していきます。

 私は、西宮北口校で5・6年生のゼミ、梅田校で6年「日曜実戦」の算数を担当しています。指導で重視しているのは、本物の基礎力をしっかりつけることです。バラバラの、単発的な理解・解法ではなく、つながりを持った体系立てた論理に基づく理解・解法が身につくように解説・指導しています。

 ただ「わかった」というような浅い理解ではなく、もっと踏み込んだ「なぜ?」に答えられるような「納得」が必要です。これは、たった一人で戦わなければならない入試、これに打ち勝つ力を確実に自分のものにするためです。

 私たちは、いま言ったこと、つまり「子どもたちにいかに力をつけるか」をいつも議論し相互研鑽し合っています。“ハイブリッド”のパワーを強めなければいけません。具体的には授業前後の指導ミーティングを毎日欠かしません。特に主導科目となる算数については、他科目以上に徹底した指導法の統一や、指導における細かな情報の共有といったものを図っています。

“最大の他流試合=入試”をめざしてのハイレベルな切磋琢磨

能開センターに《α》企画を提案されたのは田中さんですが、どうしてそうされたのですか?

田中 これこそ、「啐啄同時」(そったくどうじ)であり、“雑種強勢”だったと感じています。「啐啄同時」というのは、雛が卵から孵(かえ)るとき、雛の鳴き声と同時に親鳥が嘴(くちばし)で殻をつつき割ることで、両者の息がぴたりと合うことを言います。

 そもそも私がこのタイミングで能開センターに迎え入れられたのは、能開センターのさまざまな機運がまさに熟していたからでしょう。同時に、私にとっても持てるものを存分に発揮できるチャンスが与えられたのです。そういう中で、外部の視点から能開システムをとらえ直し、融合させ、さらに発展させるために提案したのが《α》企画でした。

 私は、能開センターに驚かされ、気づかされ、教えられたことがたくさんあります。その第一は先ほどから申し上げている、能開センターの考え方、指導理念です。「ここには本物の指導がある」、私は日々この事実を目のあたりにしています。

わかりました。《α》企画についてお話ください。

 各校の選抜メンバーたちによる集結型の指導・特訓として、毎週末実施の小6《最難関α特訓》、そして月1回実施の小4・5《最難関α選抜特訓》があります。これらの最大のメリットはハイレベルでの切磋琢磨です。それをセンターコントロールすることがポイントなのです。この“環境”は整備することなく維持できないですから。

 開講初年度となった今入試では、ご承知の通り、盟友の鳥居先生や佐々木先生といった《α》メンバーが大きな成果を上げてくれましたが、大事なのはこれを継続・発展させる仕組みです。それには受験学年となる前から、最難関チャレンジへ向けてファイティングポーズを常にとり、そのためのスパーリングを続けていくことが重要なのです。それが最高峰到達への指標となる、小4・5年生のための《最難関α選抜特訓》です。

 また、中学受験はご家庭の受験でもあります。お子さまたちばかりではなく、保護者の方々にも最難関受験についてご理解を深めていただかなければなりません。それが特訓と併行して実施いたします付設の「教育フォーラム」です。最難関中学合格へ向けての学習のあり方、親としての子どもへの接し方などちょっとした智恵を僭越ながらお授け申し上げています。

 この《最難関α選抜特訓》は2014年度より、上本町校に加えて、西宮北口校でも実施いたします。一定の参加資格は必要ですが、上本町校実施の講座と同様、オープン講座として開講します。

 次に《最難関中学合格力判定α模試》すなわち《α模試》ですが、これは5・6年生が対象です。最難関中学をめざす子どもたちなら誰でも受けることができる、こちらもオープンイベントです。《α模試》はそれぞれ年2回の実施となります。

 こうして特訓や模試をオープンとするのは、そうすることが真に実力を磨くことにつながるからです。最大の“他流試合”が入試です。能開センターの会員生にはもちろん、他塾の子どもたちにとっても刺激になって、お互いに大いにメリットがあると思います。他塾の方も、どしどしご参加いただきたいと思っています。

 また、「算数オリンピック」へ本格参戦します。一部の能開生はすでに参加していたのですが、今年度よりは能開センター全体として参加します。これもトップ算数への力を磨く絶好の機会となるものと考えての企画です。《α》は常に頂点をめざします。

子どもたち、保護者の方々を大切にする能開センターの文化

では、先ほどのお話の続き、そして最後に皆さまへのアピールをどうぞ。

田中 能開センターの良さを、先ほどは「指導理念」という言葉で表現しましたが、その言葉から受けるような堅苦しさは全くありません。むしろ感覚的な“楽しさ”に満ちた集団が能開センターです。これは指導スタッフはもちろん、能開の子どもたち、それに保護者の方々からさえ受ける印象ですが、ちょっと驚きでしたね(笑)。

 まず、能開の子どもたちは明るく元気が良い子が多いです。それによく笑います。そして素直です。いかにも子どもらしい笑顔が印象的です。勉強だけでなく、どんな話にも興味を持って、それをスポンジのようにたちまち吸収してしまいます。

 能開の授業スローガンはなんと「厳しさ・熱気・大笑い」です。最後の「大笑い」は私にとって新鮮です(笑)。受験や合格には無用のもののように思えますが、能開の考え方は違うのです。楽しい授業、興味を持って授業に参加することでこそ、学習が身につくという論理です。それとクラスでの一体感がこの言葉から伺えます。実際、能開の子どもたち同士、仲がいいように思います。

 能開のカリキュラムは、毎年の入試分析に基づいて常に改善、改良されています。他塾では類を見ない科学的な分析手法がとられていて、合理的で無理のないカリキュラムとして整備されています。カリキュラムに無理な詰め込みがありませんから、スタッフが指導スケジュールを一定の範囲でコントロールすることも可能です。

 たとえば、子どもたちの様子を見ながら微調整ができるということであり、これが必要に応じての個別フォローも可能にしているのです。能開のプロセス重視という姿勢も働いています。それにクラス人数がただ効率重視のみということはなく、指導スタッフの目がきちんと届きやすい環境にあるということもあるでしょう。

 また、各校には必ず専属スタッフが常駐しています。しかもクラス担任制があり、学年が変わっても持ち上がりのことが多く、仕組みとして子どもたちとは言うまでもなく、保護者の方々とも親しく、概して安心感や信頼度が相当高いと言えます。

 指導スタッフ、つまり先生ですが、皆さん気さくで、子どもたちとの距離が近いことも特長ですね。それでいて、子どもたちへのあいさつ指導が行き届いています。ありがちな、スローガン倒れではありません。生きています。

 そうそう、これも“異文化”を感じたことですが、スタッフが楽しんで仕事をしています。これはすばらしいと思いました。無論、楽をしているということではありません。むしろ、いつも期限に迫られていて必死です。でも楽しんでいる、笑いがあります。これが能開のパワーの源なのです。見習いたいと思ったことの一つです。

 子どもたちの話に戻りますが、いま述べてきたような子どもたちですから、潜在力がたいへん高いと思います。可能性が大きいと思います。彼ら彼女たちのこの力を何としても引き出してあげなければいけません。その仕掛けの一つが《α》なのです。

 子どもたちを含めてこういう能開センターのさまざまな潜在力、それに、《α》企画をはじめとする最難関突破力、この二つが掛け合わされればどうなるか? いかなる“雑種強勢”が生まれるか? これが私のこれからの“楽しみ”です。

 最後になりますが、いままで申し上げてきましたことをお確かめに、能開センターへぜひ一度お越しください。3月には子どもたち対象の「理科実験授業」、4月には保護者の方対象の「教育フォーラム」や難関中学の先生方による「教育講演会」など、さまざまなイベントを予定しております。皆さまのお問い合わせを心よりお待ち申し上げております。本日はありがとうございました。

ありがとうございました。