算数主任が語る“合格指南”~後編~

記事の日付:2016/07/21

この記事は 2016年07月21日 に書かれたものです。
現在は状況が異なる可能性があります。

 

2016夏・学年別 学習攻略ポイント
『夏を制する者は受験を制す』
算数主任 梁川 裕奉

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2016夏・学年別 学習攻略ポイント 小5算数

5年生は「あこがれの志望校への目標・目的意識を見失わないこと!」

5年生の展望

梁川

 5年生では、平日「総合講座」および土曜「特訓講座」を通じて、中学受験で必要な算数の全テーマを一通り学び終えます。受験への算数力の土台を決定づけるのは5年生であり、その山場はズバリ夏です。入試の中心科目が算数なら、受験レベルを決めるのもこの夏です。5年生にはその覚悟をもって、この「夏期講習」に真剣勝負で臨んでもらいたいと思います。

 5年算数は、大きくは3段階でそのトップレベルまで駆け上っていきます。夏までの第1段階は、4年終わりの導入を踏まえた「分数」計算から始まります。これで中学入試に必要な計算手法は出そろいました。分数・小数を含んだ四則混合計算を早急に完成させていきます。

 分数は、ただの計算ではありません。「割合」という抽象概念でありその操作なのです。引き続き、割合の文章題「相当算」「損益算」「濃度」で理解を深め、それを「比」として一般化していきます。あわせて様々な「図形」や「速さ」についても学びます。

 第2段階は「夏期講習」です。6年生に次ぐ日数・時間数で、学習内容ばかりでなく学習体力を含めてハードに鍛えていきます。1学期の重要テーマから、特に「割合」から「比」への流れをくり返しますが、単なる復習ではなく1ランクレベルがアップした問題に取り組みます。それに、2学期テーマの予習も加わります。

 第3段階は秋以降で、夏の「比」の理解を前提にした様々な解法テーマへと進み、さらにレベルが上がります。まず、「速さ」のテーマを次々とこなしながら「速さと比」として融合させていきます。「図形」も比と融合し、抽象化されていきます。数論では「数の性質」「場合の数」で受験算数の応用テーマを学びます。

意味のある学習を

 5年生の算数では、単に解く面白さだけではなく、いろいろな解き方ができるという奥深さも味わえます。多くの子どもたちはこれに感動もします。たとえば食塩水の濃度の問題は、まず水溶液全体に対する食塩の割合から解けます。次に面積図から解けます。さらに面積図から逆比を利用すると、瞬時に答えが出せます。また、天秤法で解くこともできます。

 様々な解法が使えるということは、応用が利く算数力があるということです。ここが肝心なところで、解答を得るという結果だけではなく、解き方や解く道筋を考えるプロセスにこそ算数学習の意味があり算数力を磨くことであるということです。そのために、同種の問題に対しても様々な解法で何度もアプローチしていきます。

 ここで、ひとこと保護者の方に申し上げますが、お子さまから「教えて」と言われたらご存知の解き方などでお教えにならずに、必ず「能開の先生に聞きなさい」とお答えください。私たちは算数力を磨くため、段階に応じてあえて手間のかかる解法を教えていたりもするからです。

 さて、ところが学習に停滞しがちな5年生にありがちなのは、解法を磨くのではなく解答だけを追い求める傾向です。「解けさえすればよい」と、その解き方も“我流”(自己流)です。これでは解ける問題や範囲が決まってしまい、応用が利く算数力を磨くことにはなりません。とにかく課題を片付けてしまいたいという一心なのでしょうが、目的と手段の本末転倒です。

 そこで、この夏に志望校を決めることを強くお勧めします。「受験生」としては未熟な5年生は、往々にして学習の意味を見失いがちです。だから、この夏にあこがれの志望校を決めることには大きな意味があるのです。目標が定まればモチベーションも変わってきます。目的と手段の正しい関係を築き、真に効果のある有意義な算数学習を進めることが大切です。
 ちょうど夏には、能開センター主催の学校見学会もあります。各中学校のホームページで調べたり、直接問い合わせたりして学校見学することも可能です。実際に志望校に行ってみる、見てみる、これほど大きな“夏の体験”はありません。

夏期講習

梁川

 5年生の夏は、受験算数をものにできるかどうかの大きな分かれ目です。難しいテーマが続き、苦しいところですが、ここが踏ん張りどころです。かぎを握るのは「割合」であり「比」です。比で解法をスリム化することができます。この比をマスターできているかどうかで、今後の算数力の伸びにも個人差が大きく出ます。

 特にポイントは「割合」概念です。男子は感覚的にすんなりと捉えるのに対し、女子は頭で理解しようとしてつまずきがちです。割合の概念があいまいなままだと、比の理解も中途半端なものになってしまいます。比は図形などと融合し、中学入試はもちろん、高校・大学入試でも頻出の最重要テーマです。比を中心に連なる山々、これが“夏の山”です。

 では、この夏の山にどう立ち向かえばよいのでしょう?
 平凡なようですが、1つ1つのテーマをやり切っていく――このことに尽きます。逃げないで、妥協せず、ねばり強く取り組むこと。「だいたいわかった」といった中途半端を自分自身に絶対に許さないことです。ここが「わかる」と「できる」の違いです。

 レベルの高い問題は、解答に至るまでに数ステップの変換操作が必要となります。「だいたいわかった」ですと、その途中のどこかで「次はどうするのだったっけ?」となるのです。こんな子にはヒントを1つ出すと次のステップへ進めます。でも、入試ではヒントは出ません。どこへ向かっているのか、何をしているのか、目標・目的意識で得点の有無が決まります。

 また、図形の問題では、解いていく糸口がつかめない、知っている解法パターンが見つからない、という形で表れます。図形の難問では、習った解法パターンがわざと隠されているのです。たとえば、たった1本の補助線で「ああ、あれか」と知っている解法パターンが見つかります。その図形問題、その解法の“本質”を真に自分のものとすることが必要なのです。

学習スタイルの改善

 本当の「受験生」になるため、またさらなるパワーアップのため、この夏を含めたこれからの改善点についていくつかお話しします。端的に言って、たいていの子どもたちにはまず学習スタイル(姿勢・流れ・習慣)に改善の余地があります。

素早く取りかかれているか?

 なかなか集中できない。終了予定時刻ごろになって、ようやくエンジンがかかり、「もうおしまいよ」と声をかけると、「あと、もうちょっとだけ」との返答。――こんなお話をよくお聞きします。テストでも「あと3分」と言った途端に、子どもたちの集中力がぐんと増すような気がします(笑)。

 私自身も思考力や集中力などに関する本を読んだりいろいろ考えたりしたのですが、コンピュータにヒントがありました。パソコンとスマホ(iPadも)の起動のしかたの違いです。パソコンは起動に時間がかかる上に、作業がいちいち初めからのやり直しとなります。でも、スマホやiPadはスリープ状態からたちまち起動し、スリープ前のところからすぐに作業を再開できますね。

 学習も同じです。「前に考えていたところからすぐに始めること」ができたら、素早く集中状態に入れます。どうすればよいか? 簡単です。「うまく区切りをつけて」、そこで「ひとまず中断する」だけでよいのです。できないことをだらだらと続けると、いまの集中もさまたげてしまいます。さっさと、次の問題や別の科目に気持ちを切り替えます。

 ものの本によれば、そこから離れても、場合によっては寝ている間も、潜在意識のレベルでは思考は継続していて、問題の解決に向けて思考が自動的に進むことがあるそうです。いわゆる「考えを寝かせる」ということですね。

 コツは、中断前に「どこまでわかったのか、どこがどうわからないのか」を、ノートに手短に整理することです。このような「すぐに質問できるような状態」にしておいて、潜在意識でも「気になる状態」を作っておくとよいでしょう。これで、次はそこからすぐに集中して取り組むことができます。

学習する姿勢は正しいか?

 ここでいう「姿勢」とは文字通りの姿勢です。いま集中力のお話をしました。姿勢が悪いと、集中力や体力も長続きしません。これは精神論ではなくて、人間工学、脳科学、スポーツ医学などの知見から申し上げることです。

 中でも、鉛筆を持つ姿勢がとても気になります。鉛筆を握る指づかいそのものも気になりますが、鉛筆を立てている方向や角度が奇妙な上に、自分のその手が隠す、ノートに自分が書いている文字や図を真横からのぞき込むような姿勢をとる子がいます。これでは疲れて、学習は長続きしませんよね。

 また、スポーツ医学によれば、頭や身体の傾きは空間認知能の働きを阻害し、運動神経の反応を鈍らせます。やはり頭や身体はまっすぐ垂直状態に保つのが、人体構造上も最適なのです。集中の持続は体力が支えます。体力の持続は運動や姿勢の合理性や効率性が支えます。逆にいえば、悪い姿勢は体力を消耗し、集中を短くします。

ひとの話を聞けているか?

 まず、指示が聞けているか、です。問題演習中、「鉛筆を置いて顔を上げ、先生の話を聞きなさい」と言いましても、下を向いたまま、なお鉛筆をせわしく動かしている子がいます。これはわかりやすい言い方をしますと、心が“自己中心的”になっているのです。少し解け始めたのでしょう。自分の目の前のこと、自分のことが何よりも大事になっています。

 こういう子は“我流”に走ります。ただ解答が“合っている・合っていない”にのみ関心が向かい、解き方も自分が使える範囲内での解法を使い回すだけです。これに対して、算数力を伸ばす子は指示にすっと従います。なぜなら、自分に足りないこと、自分に必要なアドバイス、より良い解き方を受け容れようと素直な心で準備できているからです。

 何のためにこの問題を学び、解いているのか? 目の前のこと、自分の気持ちだけに意識を向け過ぎず、ひとの意見を受け容れられるよう心を常に開いておくこと。問題を解くのも、先生の話を聞くのも、自分のより大きな目的のためであり、自分の足りないところを直す最も良い方法を見つけるためなのだ、という素直な心の持ち方が算数力を伸ばします。

ノートで自分との対話をしているか?

 ノートの作り方についてです。解答までのプロセス、つまり立式や筆算や図・表などを書き残せているかどうかです。何度注意しても答えだけしか書かない子がいます。こういう子はクイズのように“正解しているかどうか”だけにしか関心がないのです。残念ながら、これでは算数力を磨く学習にはなっていません。

 ノートに解答プロセスを書くことは、実は自分の思考を客観化していくことです。これにより、ひとに説明できるほどに理解を深めることができます。また、“自分との対話”も可能になります。ノートはまず条件整理となっているはずです。たとえ行き詰まっても、そこには“いまは”見つけられていないヒントが必ずあります。

2016夏・学年別 学習攻略ポイント 小6算数

6年生は「自分の強みと弱みをつかみ、得点力を強化して合格へ!」

6年生の位置づけ

梁川

 6年生は受験学年です。これまで土台として培ってきた算数力を入試で最大限に発揮できる状態に仕上げていきます。そのかぎを握るのは「得点力」です。得点力と「学力」とは違います。もちろん学力があっての得点力ですが、たとえ学力があってもそれを得点として発揮できなければ合格は叶いません。

 中学受験に必要なテーマの学習は、5年生までに一通り終了しました。6年生では、能開センター算数科が誇るテキスト『算数大全』を使用し、入試で最大限得点できる実戦力を身につけることを目標に、総合的かつ段階的に受験学習を展開していきます。

 まず、「数論」「割合」「速さ」「図形」の4大テーマを細分化し、5年生までの学習テーマと結びつけながら、受験生として必要な解法レベルにまで引き上げていきます。4年学習の「つるかめ算」などの特殊算をはじめ、5年生で学んだ重要テーマ群を、入試本番で“使える”状態にまで引き上げていきます。

 学力および得点力の到達状況については、毎月の「中学受験公開模試」、夏以降の各「志望校別模試」などによる検証を行い、また能開の受験生たちが一堂に会する春・夏・秋・入試直前の「集結特訓」においては、単なる検証を越えて、本番シミュレーションを通した受験生としての自覚を深めつつ適切な修正を加え、最終的に学力・精神両面で万全の受験生として入試へと送り出します。

 受験学習の柱となる、平日の「総合講座」、土曜の「特訓講座」、「日曜実戦」は、総合的に力が身につくように三位一体、有機的に組み立てられています。いずれでも、1回1回の授業で習ったことをきちんと習熟していくということが原則です。これなくして算数力の向上はあり得ません。

 そのためには、まだ自力だけではあいまいな「わかる状態」から、独力で解ける「できる状態」へと転換していく毎日の復習の徹底が不可欠です。「総合講座」「特訓講座」「日曜実戦」では毎回、前週内容の「復習テスト」を行います。“合格”の目安としては、8割の得点を目標にしてください。

夏期講習

 7月下旬の「志望校別模試」(今回は灘・大阪星光学院・四天王寺の3中学校の第1回模試)を経て、いよいよ“受験の天王山”である夏が始まります。「ピンチはチャンス」といいます。確かに、「これはピンチだ」という意識のときには“火事場の馬鹿力”のように、ふだんはとても出せないパワーや集中力を発揮できることがあります。

 当然、ピンチをチャンスに変えられるかどうかはみなさん次第です。実際にこの“天王山”を、ピンチをチャンスに変えて乗り切り、見事志望校へ進んでいった先輩たちがたくさんいます。ぜひともそのあとに続いてください。

 どの受験生にとっても、この夏は自分の弱点を克服し、同時に自分の強みを伸ばすことができる大きなチャンスです。これだけ長期の集中学習が可能な時期はこれが最後です。夏を迎えるにあたっては、自分の算数力の現状を点検し、自分の強み弱みを把握してください。「夏期講習」テキストの目次をチェックする、という方法を使いましょう。

 具体的には、自分が「この夏がんばるぞ!」というテーマに「◎」をつけておきます。これだけでも、「今日はがんばるテーマだ!」と長い夏の学習にメリハリがつきます。

 それからもう1つ。今回の志望校別模試を受けた人も受けなかった人も、志望校への意志を自分自身に再確認してください。現状の合否判定はあくまで現状の得点力に基づくものであり、受験時点でのものではありません。夏を含めたこれからの弱点補強などで得点力はグングン伸びていきます。何より強い意志と信念をもって夏課題に取り組むことが重要です。

 さて、その夏期講習では算数だけで50時間以上の授業時間をとって豊富な演習量を確保し、問題対応力のレベルをトータルでは1~2ランクアップすることをめざします。内容は重要テーマを網羅し、しかも基本レベルからハイレベルまでを扱いますので、自分の弱点補強はもちろん、得意テーマについてはハイレベルに焦点を合わせる姿勢で臨めば、さらなるパワーアップが図れます。そのためにもしっかりとした準備をしてください。

 弱点として多いのは、やはり「速さ」と「図形」ですね。中には、他のテーマとは性格がやや違う「場合の数」だけ弱いというようなケースもありますが。この夏に主にめざすのは、図やグラフなどを使った問題に対してのアプローチ方法です。「構え」と呼んでいます。野球でいう「バッティングフォーム」ですね。これを身につけること。そして秋からは身につけたフォームで“生きた球”を打ち込んでいきます。

 6年生がつまずくところは、前にも述べました「解法の糸口が見つからない」「途中で筋道がたどれない」です。条件整理が不十分なのです。こういう場合は、レベルを1段下げたモデル問題で基本の「バッティングフォーム」を再確認します。ハイレベルな問題とは複合問題であり融合問題です。そこを指導する先生の解説をしっかりと聞く耳、素直な心をもって臨んでください。

受験に向けて

梁川

 9月からは各テーマの融合問題を入試実戦問題レベルで対応できるようにしていきます。併願校を含めて、各クラスの志望校レベルに応じた入試過去問題を、授業の中で豊富に演習します。また、各人が既出問題集(赤本)を用いて各受験校の出題傾向を把握し慣れていくためへの個人別サポートやアドバイスもします。

 ちなみに、この時点では本番入試で合格できる子でも、入試過去問題演習では配点の半分程度しか得点できないことも多々あります。それほど、学力と得点力の差は大きいのです。得点力を伸ばすのはこれからであり、その成長は入試期間中でも続くのが能開生ではごくふつうのことです。

 次に、「日曜実戦」は「後期・志望校別クラス」へと進化します。その毎回の教材は、能開独自の学校別最新入試問題に対する分析、および合否データと「中学受験公開模試」の小問別正答率との相互解析に基づき、内容を毎年アップ・トゥー・デートしている最強の入試対策教材です。

 休まずに受講してください。毎回、山、山、山、と思うでしょうが、くじけずに1回1回を大切に、また必死に挑んでください。そうすれば、その1回1回が自分の血となり肉となり、本番で活かせる力と必ずなるはずです。

 そこでは、中学校ごとの入試問題の傾向や特徴はもちろん、問題に取り組む順番や時間配分のしかたなど試験中の細かい振る舞いに至るまで、得点アップの方法を伝授していきます。

 また、週一度集い、同じ志望校をめざす仲間である能開生たちと競い合う中で、良きライバル同士として切磋琢磨できるとともに、時には自分のミスを心から悔しく思うこともあるでしょう。しかしそれが次には同じミスをしない意識をしっかりと育てるのです。

 そして、9・10月に秋の「集結特訓」での検証と修正をはさみながら、10~11月ごろ算数の受験学習としては最高峰に登りつめます。もうあとは自分が持てるものを入試に向けて完成させていくだけです。秋はちょうど、学校行事でも多忙になる時期であり、体調とともに精神バランスを健全に保つことが最重要となります。

 といいますのも、毎年、最終段階に入ったこのころ、スランプに陥る受験生が増えてくるからです。この時期でも6年生の得点力は不安定です。たとえば、「中学受験公開模試」の結果の乱高下がきっかけで、保護者の方のお気持ちがぐらつき、たちまち親子げんかに発展…というケースもあります。

 この時期、保護者の方のお気持ち、立ち位置も試されているのです。お子さまを信じられることです。くり返しますが、学力と得点力は違います。得点力はまだまだ伸びていきます。入試が始まっても、まだなお伸びていきます。最後の最後まで、お子さまを信じられることです。

 そして能開の指導スタッフになんなりとお気軽にご相談ください。直接の指導スタッフが実際の状況を把握しています。必要に応じてすぐに対応し、改善へのお手伝いをさせていただきます。

 「中学受験公開模試」や過去問題演習などの結果において、真に重要なのは合計点ではなく小問ごとの得点状況です。必須正答(高正答率)ゾーンにある問題を落としてはいないか、合否分岐(比較的低正答率)ゾーンにある問題を攻め取れているか、すなわち弱点克服や得意テーマのパワーアップが成功しているかどうかの点検なのです。

 ですから、冬の「志望校別模試」におきましても、単に合否判定ではなく、自分のターゲット校に対してどこまで自分の得点力が届いているのかを点検し、本番に向けさらに修正するのがその目的です。模試の合格も不合格も、本番入試での合格や不合格を保証するものではまったくありません。最後の最後まであきらめない受験生だけが勝利するのです。

 いよいよ受験生として、最高の山場である夏を迎えます。大きな成果が出る「夏期講習」「夏の集結特訓」にしたいと考えています。算数科スタッフは、算数力こそが入試での決定力となると自覚し、その責任をひしと感じています。夏から、秋、冬と、私たちの全精力を注ぎ込んで、ここから入試まで、いや合格まで子どもたちを導いて参ります。どうぞご期待ください。

科目主任4人が語る“合格指南” 2016夏・学年別 学習攻略ポイント